会社から帰ってくるとき、田んぼの真ん中を通ります。
田んぼに水が入った途端、今までどこに居たんだろうと思うほどのカエルが鳴き出します。
この声を聞くと「夏になったなぁ」と思います
実家の前も、今はもうアパートになってしまいましたが、一面田んぼが広がっていて、毎日子守唄のように聞きながら寝てました。
街中の友達の家に泊まった時、
「車の音がうるさくて寝れない」
と言ったら、
「おまえん家のカエルの方がよっぽどうるさいわ」
と言われました・・・・確かに。
これをよく聞いていると、声が一斉にピタッと止むときがあります。
誰か大声で話したり、車が通ったりで、誰か一匹が何かに驚いたりして鳴くのを止めると、それが田んぼ全体に広がって、一気に辺りを静寂が支配します
でもそのままかというと、そうではありません。
勇気のあるただ一匹がしじまを破って鳴きだすと、それにつられて全体がまた一斉に鳴きだすのです。
誰よりも早く鳴きだす一匹、尊敬すべきカエルですね。
こういう人間になりたいものです
で、今のウチの周りの田んぼは、不思議なことにこの静寂が広がる瞬間が無い。
正確にいうと、近くを誰かが通ろうが、道路を自動車が走り去ろうと、誰も鳴くのを止めようとしないのです。
図太くなったのか、土地柄なのか・・・・・
とかく元気なこの周りのカエル君たちでした