こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

新しく

2015年08月01日 21時04分24秒 | 文芸
よりよい政治と暮らし望む



 平成元年!新しい時代に似合った展望が開かれることを期待。胸がときめく感じ。

 よりよい政治と暮らし。これは私たち国民に欠かせないものだけに、過去の時代にとらわれることなく、私たち一人ひとりに夢と希望を与えてくれる変容が見られれば最高ですね。

 日本の繁栄ぶりも、飽食的イメージを払拭するような精神的な面での充実に変化すればいいですね。

 国際的に通用する文化の土壌づくりがしっかりと、行われる新時代になってほしい。

“平成”の元号から感じる平和の成熟。

 世界平和に積極的な寄与を見せる日本を願わずにはいられない。

 わたし自身も新時代への移行を機に、積極的な社会参加を図ってみたい。事なかれ主義で過ぎたこれまでを反省して…。

(産経・平成元年掲載)


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お化けー

2015年08月01日 19時58分35秒 | 文芸
7時。お化け屋敷の会場準備が終わった。あとは本番まで時間待ち状態。とにかく暑かったけど、字便の娘とお暗示年の女の子と力を合わせてマルチで窓を覆った。小道具も配置して、効果音と照明の確認…明日の体力を残しておこうなんて余裕がない。しかし、久しぶりに若返った一日、いやー、楽しかったなあ。明日のお化け屋敷も思いっきり楽しんでやるぞ。終われば、花火見物とサイサイ踊りにお化けの扮装で参加する予定だ。一夏の記憶は、高齢者には次がないかもしれない大切なものだ。ちなみに、わたしがやろうとしているお化けは大入道。お腹が出ているからもってこいかもしれない。今夜は、ワクワクして眠れないかもしれない。へへへへへ。
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うん、よくわかる

2015年08月01日 11時35分22秒 | 文芸
老人を自覚前向きに生きる

 今年から老人会の世話役を務めている。年齢の順番だが、れっきとした老人であることを自覚させられる。
「はぁーっ…!」
 とため息が出る。
 年会費を集めに回ると、今年から老人会に入った男性が戸惑いを隠さない。
「まだ早いやろ。気が重いわ」
 うん、よく分かる。
 わたしも老人科にお呼びがかかった時、同じ思いに囚われた。
 とはいえ、加齢は止めようがない。潔くそれを認めないと、実年齢と意識のギャップにもてあそばれるはめに陥る。
 自分が高齢者の仲間入りをしたことを素直に認めるしかない。
 なにも老け込めとは言っていない。年齢に応じた無理のない生き方に目覚めるべきだ。
 前向きに日々を充実させて、興味の幅を広げ、仲間との絆をしっかりと結ぶ。
 その姿勢が高齢者に新たな生きがいを与えてくれる。
 まずは老人会の世話役を滞りなくこなそう。次へのやる気を生み出すために必要なことだ。
‘神戸・2014・8・15掲載)

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高い

2015年08月01日 11時01分43秒 | 文芸
縁日 

10数年ぶりに、家族揃ってゆかた祭りに出かけた。
 幼い頃を思い出し、すこぶるいい気分で懐が緩む。
 子どもがせがむに任せ、綿菓子、おでん、イカ焼き、かき氷…。
 しかしひとちひとつの値段にビックリする。ほとんどが500円以上である。
 どうやら、祭りを素朴に楽しむコツを、どこかに置き忘れてきたらしい。
(讀賣・1988・7・3掲載)

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さあ!やりまっか

2015年08月01日 09時12分25秒 | 文芸
いよいよ加西サイサイ祭り、お化け屋敷の季節がやってきたー!きょう1時から準備にかかります。市役所議会棟を借り受けて、かなり大変な作業工程が待っているぞ、とにかくお化け屋敷に明るい光はタブー!そんなわけで外部に開いた窓部分を黒幕で目張りするわけだ。このれが実に大変な仕事。二人一組で、脚立に乗っての高所(?)作業。2メートル以上も高いところから黒幕を垂らすって、想像つくかな?それを4方すべてをを念入りに目張りするわけ。フーッ!口でいうとかんたんだけどなあ…。それのここ数日は記録的な酷暑が続いている。熱中症も要注意だ。私め、67歳、たぶん参加メンバーの中では最年長なんじゃないかな。お邪魔虫にならないように気をつけなくちゃあ。さあ、タオルを凍らせて、ペットボトル飲料もたっぷり用意してと。明日の本番、子供たちの「きゃー!おばけー!」って驚いて、あとで「面白かったなあ!」という喜びの声と顔を想像して、さあ、きょう半日、ファイティー!ファイティー!
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ホタル

2015年08月01日 02時17分11秒 | 文芸
ほたるの季節
 
飼い犬のタロがしきりにほえるので外に出てみると、なんと蛍がゆらゆらと飛んでいる。
 でも、それに向かって吠えていたわけではなく、タロは鎖を柱に巻き付け、首を吊った状態で懸命にもがいているので納得。
 いくら注意しても、しょっちゅう繰り返すタロのクセ(?)
 首を解放して、泣き止んだタロを抱っこして座りこむと、目の前をツーと蛍が横切った。
 川沿いのわが家に毎年訪れるほたるの季節が、今年もやってきたらしい。
 しかし、この蛍も来年見られるかどうか。圃場整備が来年あたり開始される気配で、小川をはじめとした自然がごっそりと、人の手で変わってしまうことになっているからだ。
 人はなぜ、自分の心を慰めてくれる自然を、根こそぎ掘り返して作り変えてしまうのだろうか?
 ちょっぴりさびしい気持ちになりながら、飛び交う蛍の風情に見入ってしまった。
 蛍の淡い光の、時間を超越した優雅な動きは、昔も今も変わることはない。
 いつかまた、わが家の庭先へ帰ってきてほしい、蛍たちよ!
(神戸・1994・6・23掲載)

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シラケたかな?

2015年08月01日 01時22分10秒 | 文芸
忘年会でもつい

 夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺のかねが鳴る お手てつないでみな帰ろ カラスといっしょに返りましょ~♪
 子連れで仕事をしていた時、泣かれてあやすのによく歌ったものだ。
 他にもいろいろ動揺はあるが、不思議とこの歌がよく口にのぼる。
 目を閉じて酔ったように歌う。さすがの赤ん坊も、いつの間にかスヤスヤ眠る。七つの子の歌の効果は流石だ。もちろんわたしが歌う美声(?)だって、自分でもほれぼれする。
「オレの愛唱歌もまだまだ捨てたもんじゃない。結構、子守唄にすりゃ効き目抜群なんだぞ」
 妻に自慢したこともある。何と言っても歌いやすいからだが、その旋律と歌詞はいつも胸にジーンとくる。
 前に会社勤めをしていた時、忘年会でひとり一曲歌うことになった。
 順番が回って来た時、思い切って口を開いた。
「ま~るいめをした いい~こだよ~♪」とやった。
 一瞬、座が静まり返った。イカン!シラケたかな。と悔やんだら、いきなり拍手が起きた。いやはや嬉しい思い出である。
(讀賣・1988・9・4掲載)

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永遠にあれかし

2015年08月01日 00時06分04秒 | 文芸
時代劇撮れる自然よ永遠に

 先日、わたしの住んでいる地域の山裾にある神社の周辺を舞台に、映画「天守物語」のロケがあり、10台近いトラックやマイクロバスがやって来た。
 時代劇の衣装をつけたエキストラと、白い馬が右往左往し、巻き狩りのシーンを撮影した。
 臓器を塗って走り回るエキストラの姿を見て、わが町の自然がいかに豊かなまま残されているかを実感し、そこに暮らすことを誇りたい気持ちでいっぱいになった。
 しかし、その自然も時代の要請の前に風前の灯(ともしび)と言っていい。
 開発の手は決して容赦することなく、山や森をたたきつぶしてしまう。そうすれば、もはや時代劇の撮影の舞台になることもなくなるだろう。寂しいことだ。
 時代劇は日本人の心の故郷。その舞台になる豊かな自然も同様である。
 どちらも未来へつなげるために、いまを生きるわたしたちは、それらを残す課題を突き付けられている。
 時代劇を撮れる自然が、わが町に永遠にあれかしと願っている。
(神戸・1994・8・14掲載)
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