こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

バテバテー!

2015年08月05日 21時22分58秒 | 文芸
もうバテバテしてます。もともと12月生まれで、結構寒さには強いのに暑いのはとても我慢できない。それでいて、我が家にはクーラーがない。ガタピシ言ってる古い扇風機に頼っている。それで夏バテしないはずがないでしょうー!(もうヤケクソ気味)8月生まれの妻の方針で、クーラーとは無縁なのです。そしてこのまた酷暑の中、地元の夏祭りでじっしされた「お暴け屋敷」に参加して、着ぐるみでゾンビをやるんだから狂気の沙汰と言っていい。結局、イベントが終わると、案の定ダウン!ブログも描ける気力をなくして、こんこんと眠った。今日日常の生活に戻れたけれど、夏バテ症状は前よりもひどい!何をする気にもなれない疲労感が全身を支配しているぞ!まだ8月が始まったばかり、この先どうなるか考えただけでゾーッとする。もしかしたら10月ぐらいまで夏バテ後遺症に苦しむことになかなあ…ゲンナリだ。
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いつまでも…!

2015年08月05日 19時29分28秒 | 文芸
 2男2女。私が授かった子どもたちだが、現在わが家には娘2人だけ。
 息子らは他県で社会の荒波にもまれている。名古屋近郊で、それぞれの人生を模索しながら、奮闘中だ。近況は妻の0形態に時々入る。父親には音信不通(?)である。
(近くにいれば、時には酒を一緒に飲み、冗談口を叩きあい、叱咤激励だってしてやれるのに…!)
 息子と向き合う自分の姿を想像しながら、ちょっぴり寂しい思いが募る。
「また転勤やと」「冷蔵庫送れって」「ちょっと痩せたみたい。きっと苦労しよるんよ」
 妻から逐一報告を受けて、一喜一憂する。子どもの巣立ちは喜ぶべきだが、親の心境は実に複雑だ。
 朝一番。床の間で神棚を前に正座する。眼を閉じて子どもたち一人ひとりの顔を思い浮かべて、(オレの大切な家族たちを見守って!))と、頭を下げる。子どもたちの無事と壮健を祈るのだ。
 いまわたしに出来る唯一のことは、子どもらがいつ故郷に戻って来ても、ちゃんと自分の居場所がある。そんな戻れる家を、しっかりと守り続けることだ。彼らの記憶にある家庭の温もりを、いつまでも…と思う。
(2013・9・18原稿)


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にらめっこ

2015年08月05日 16時29分49秒 | 文芸
 厳しい暑さが続いている。
 その影響もあってか、スーパー店頭に並ぶ野菜が高値続きだ。葉物野菜は軒並み高くて手が出ない。
 家の料理番としては、食材の知れが毎回真剣勝負となる。
 スーパーに入ると、胃の一番に当日限定数の目玉商品に直行だ。時には並ばないといけないが、苦にしていられない。
 お次は賞味期限スレスレの値引き商品の棚。20パーセント引きが殆どだが、たまに半額南ア手野茂あってお得だ。値引き商品としてほうれん草みたいに傷みやすい葉物が陳列されていたら、もう迷わず買う。とにかくお得なのだ。
 手に入れたワケあり商品は、その日のうちに下ごしらえの処理をしておく。大量に安く買えたほうれん草などは、ゆで上げたのを小分けして冷凍室へ。これでしばらくは買わずに済む。
 4月から消費税が上がる。ますます頭を使った買い物と調理が必要になって来る。愛する家族のためと思えば、怠けてはいられない。
 今朝もチラシと睨めっこ。値段の比較検討は、頭の老化防止に随分と役立っているのかも知れない。
(2014・1・23原稿)
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ドカン!

2015年08月05日 11時58分21秒 | 文芸
「助手席に乗ったら、絶対に眠っちゃ駄目だ。隣で居眠りやられたら運転する人に伝染するんや。それで運転手がウトウトしたら、マイ違いなく事故を起こしよる」
 長距離のドライブや深夜の送り迎えの際に、同乗者に口を酸っぱくして注意を促してしまう。あいてがどんなに嫌な顔をしようと関係ない。
 46年前の強烈な体験が、いまだに尾を引いている。
 助手席にいたわたしの迂闊な居眠りが事故を呼んだ。眠りはまたたくまに運転手にうつると、身に染みて教え込まれた。
 深夜だった。遠い親戚からの帰途。まる一日うんてんする兄をよそ目に自分だけが疲れたかのように助手席で鼾をかいて爆睡のわたし。
「ドカン!」という衝撃音に、驚いて跳ね起きた。車の鼻先に電柱が食い込んでいた。そして、水田に転がり落ちた車。兄は額から血を流していた。
「いつのまにか眠気に襲われてしもうたんや」
 後日、兄は当時の状況を詳しく教えてくれた。それでわたしの居眠りが招いた事故だと悟った。
 心地よい眠りは、寝具のうえだけにしとけばよかったと後悔しても、その時は手遅れなのである。
(2014・3・18原稿)

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本にすくわれてー

2015年08月05日 08時31分09秒 | 文芸
ある会社から1通の手紙が届いた。

「子どもたちに豊かな心を」をテーマにした母校に図書を贈る公募企画に当選したらしい。昔卒業した小学校に選良図書を贈呈して貰える。

 募集案内を目にした時、すぐ思い浮かんだのは、田舎にあるわが母校。いまは亡き母も、子どもたちも、3世代にわたってお世話になった小学校である。

 内向的で孤独な児童だったわたしを支え救ってくれたのが、その小学校の図書室。遊び友達もいない教室より、時間があればすぐ飛び込んだ場所である。

 次々と、いろんな本を手当たり次第に読んだ。ひとりぼっちで閉ざされがちだった心を、思い切り解放出来た。魅惑的な空想の世界を満喫し、育まれたわたしの姿があった。いつしか生きる自信とスベを与えてくれた。

 いまのわたしの原点は、紛れもなく母校の図書室だった。本棚に並んだ、手あかのついた、あの本たちだった。

 やはり少子化が進む母校。…図書室は、本棚の本は…?そう考えると、矢も楯もなく応募していた。「わたしを育ててくれた母校の図書室に本を贈りたい」と。

 贈呈された10冊の本。実にささやかな贈り物だが、後輩たちに豊かな心が育まれる一助になればと願っている。

(2014・10・16原稿)

 


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確かにね

2015年08月05日 02時34分35秒 | 文芸
 携帯を初めて持ったのは、2年前。いや、持たされたのだ。西宮の県立高校に入った末娘の送り迎えに欠かせない必須アイテムだった。
 といっても、メールと通話さえできればいいのだから、最もシンプルな機種である。もちろんガラケーである。
 いや応なしに使うはめになった携帯電話。娘らの懇切丁寧な指導よろしく、何とか使いこなせるまでに。
 それが2年近く使ってみると、これがなんと手離せなくなった。
 確かに便利なのだ。故障した際に覚えた焦りと不安感が、それを証明している。
 ただ携帯でメールのやりすぎは要注意だ。打ち込む活字には人間らしい温かみが皆無である。
 直接会話をすれば、相手の表情や態度反応を推し量り、思いやりや気配りといった人間的な優しさが自然と生まれる。
 メールには、その可能性が全く望めない。感情を一切伴わない冷たすぎるやり取りなのだ。
 時々、携帯の電源を切って、話相手の顔を見ながらの会話をしてみよう。
 便利なものの虜になってしまわないように、それなりの不便を楽しむ心の維持を、忘れてはいけない。
(2013・8・26原稿)
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…な、なんで?

2015年08月05日 00時07分03秒 | 文芸
 定年退職したのは十二月十五日付。仕事がなくなり、いっぺんにガクッと来た。
 家でゴロゴロしていると、やはり家族も冷たい。図書館に通っても気分は晴れない。
 日曜日の朝、家族は留守。空しい気持ちで家にいると、ガラッと玄関が開いた。慌てて出ると、なんと懐かしい顔ぶれが。昔、趣味のグループで頑張り合った仲間たちだ!
「…な、なんで?」「還暦、お祝いに来ました」「…か、還暦?」「奥さんに召集されたんです」
 彼らの背後から顔を覗かせたのは妻だった。
「おとうさん、還暦を無事に迎えられておめでとう。いちばん燃えてた時代の仲間みんなの顔を見るのが、一番の感激でしよう」
 不覚にも私は泣いた。嬉しかった、妻の思いやりが。還暦を迎え涙もろくなったらしい。
 グループのマネージャー的存在だった妻の差配による夢心地の還暦祝い。青春時代に戻って、仲間とはめをはずして大騒ぎした。
 おかげで、いま充実の余生を手にしている。
 


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