こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

ジャイアンツ

2015年08月02日 08時56分08秒 | 文芸
ONの旋風を期待

 Jリーグ人気の前に凋落の一途かと思わせたプロ野球が、その底力を見せつけた1年だった。
 その原動力は、やはりジャイアンツ、そして長嶋監督だったのは言うまでもない。
 その昔、プロ野球人気を不動のものにした感のあるONは、当時のわたしたちを一喜一憂させたスーパースターだった。
 彼らの活躍は、子どもたちに未来への希望を与えた。そして、ここはと言うときにプロ野球を支えるのはやはりONの一角を占めるNの長嶋(チョウ)さん。
 あれよあれよと言う間に、日本一まで手中にしたのだから、さすがだ。
 彼を知らない世代のファンたちも、今季のジャイアンツの活躍を目にしては、彼がいかに偉大なプロ野球人なのかを納得せざるを得なかったろう。
 来年はO(王さん)も復活。再びONでプロ野球は飛躍、ジャイアンツの魂はセ・パに旋風を呼ぶ!
(讀賣・1994・12・30掲載)

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おかあちゃん

2015年08月02日 07時22分32秒 | 文芸
 長逗留の旅先で、いつだって頭に浮かべるのは、ふるさと。そこに住む母や家族の顔が、これでもかとばかりに頭を占領した。
 母が亡くなったのは七年前。九十三歳だった。その日から数年、自分の変化を発見した。ふるさとがどこか遠くに行ってしまっている。
 数日の泊りでも、自然と頭に浮かんでいたふるさとが、消えた。家族の顔を思い出す回数も減った。なぜ?年のせいなのか…?
 盆を迎えての墓参。母の墓石を前にして
母の名前を呟いたとき、「ハッ!」と気づいた。
 私のふるさとは母、母そのものだと。何度か自身に問い掛けても、出て来る答えは変わらない。“わたしのふるさとは母”だった。
 末っ子で、いつも母を困惑させ振り回して育った。どんな時でも母は笑顔を絶やさず私を温かく迎え入れた。それが普通だった。親なのだから、母親なら当然だと、思った。
 でも母は特別だった。だから、母は私のふるさとであり続けた。不憫な息子のために…。

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名前?

2015年08月02日 01時41分47秒 | Weblog
家族のきずな守ろう

 最近、女性の立場を見直すことが活発に行われる中で、結婚すれば夫の姓を名乗ると言う現状に不満の声が上がって来ているようです。
 けれど夫婦別姓が実現すると、家庭の存在を無意味にしてしまうのではないかと心配になります。
 もちろん夫婦や親子が形式だけで成り立つものではないのは理解できますが、今日の社会の乱れを見るにつけ、何らかの歯止めは必要だと思います。
 そうでないと、日本の将来は混乱を極めるばかりです。
 わたし自身、家庭の事情から二度姓が変わっています。その慣れもあったせいかも知れませんが、結婚したとき、夫の姓を名乗ることに、いささかの疑問もなく、むしろこれで夫とわたしは一体で、社会を渡るんだという責任感がふつふつと湧いて来たのを思い出します。
 一概には言えませんが、日本古来より形成されてきた慣習を、自由の名を借りて否定するだけでなくて、何とか生かす道を考えるべきです。
 核家族化によって崩れた家族のきずな。それぞれの自由な生き方ばかりが優先されたことも、弊害のひとつなのです。
 夫婦や家族に一体感を持たせてくれる夫婦同姓の原則。是が非でも守っていくべきでしょう。
(讀賣・1988・11・19掲載。

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イメージ一新

2015年08月02日 00時53分17秒 | 文芸
明るいイメージと個性を持って

 毎日新聞のイメージが、かなり明るくなった気がする。
 誌面にブルーの彩りが添えられたせいもあるが、それ以上に、紙面がすっきりと整理されて読み易くなったのが一番だ。
 情報伝達を担う新聞は、やはり不特定多数の読者に、明解な編集と確実な記事を提供してくれることが第一だ。
 ただイメージ戦略ばかりにとらわれて足元がお留守になると大変だ。
 新聞づくりの基盤となる、新聞個々のテーマは、どんな場合も忘れないことが必要だ。
 わたしが愛読して来た毎日新聞は、かなりかっちりした個性を持っていて、安心して目を通せたものである。
 イメージが一新されてからも、その方針に変更はないように見受けられるものの、これからが課題である。
 明るいイメージと個性を持つ新聞とを両立させるのは、簡単なようで難しい。
 しかし、毎日新聞が培ってきた伝統は、必ずそれを成し遂げて、応えてくれるに違いない。
(毎日・1993・10・16掲載)

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