家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。
雨が止んだ合間に、
庭を散策。
(そんなに広くありませんが)
寒くなると、
雑草もあまり
気にならなくなりましたね。
冬野菜も元気で育っています。
山茶花に皇帝ダリア……
こんな時期にも、
ちゃんと咲いている花があるのに、
なんとなく感激しています。
そう、
考えてみれば、
秋から冬にかけて
花を気にかけたことはなかったなあ。
それだけ、
日々忙しく余裕のない生活を、
送っていたのでしょうか。
市の健康ポイント事業は、
健康に関する教室や
イベント体験でポイントがつく。
もちろん一
日八千歩以上歩けば加算だ。
ポイントは商品券に。
もちろん健康寿命は延びる。
「どないしたんや?
お前は運動嫌いやろが」
父が頭を傾げる。
ちいさい頃から
運動や体育の類は
全然ダメな息子を見てきた父。
外で遊ぶより
室内でひとり
自分の世界に浸る、
子供らしさに欠けた
可愛げのない子供を
持て余していた。
一つ違いの兄は、
いつも友達と野外を遊びまわる。
親にすれば
素直で子供らしさがいっぱいの兄は
可愛かったに違いない。
その兄は
仕事で屋根から落ちて死んだ。
皮肉にも,
可愛げのない
ネクラなほうが残ってしまった。
「ほんまに何を考えとるんかのう、
お前は」
父にはいまも
理解しがたい子供なのだ。
ただ笑ってごまかす。
それも苦笑い。
体を動かすことに目覚めた動機が、
親孝行したいからとは、
照れ臭くてとても口にできない。
「運動しようって
きっかけは何ですか?」
「百歳近く長生きの父より
先に死ぬような親不孝は
絶対できません。
唯一の親孝行ですわ」
ストレッチ体操講習会の事前検診で、
保健師さんに
ボロッと漏らしてしまった真意。
目標は九十歳。
そこまでいけば、
いくら頑丈な父でも、
もはや人生を卒業している。
颯爽とグランドゴルフを励む
父の姿に
舌を巻きながら、
息子の挑戦は始まったばかり。
健康寿命の限界へ!
夢は大きいほどいい。