こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

えらいやっちゃで源ちゃんは

2023年11月08日 02時13分58秒 | 日記
「源ちゃん、車」
小屋を出た源ちゃん、
ひょこひょこと歩きだして、
開いている車の後ろの荷台へ、
ぴょんと飛び乗る。
そしてお座りの姿勢で待っていてくれる。
畑に着いて、
「源ちゃん、畑」
戸惑いも見せず畑に。
「えらい子やろ」「ほんまに信じられへんわ」
毎度毎度にかわす夫婦のセリフ。
しつけの訓練を受けたわけではない。
だから驚きなのである。
「タロはアホやったんやなあ」
タロは前に飼っていたミックス犬。
彼は自由にしたらパーッと駆けだして、
どこかへ行ってしまったものだ。
何度となく「タロータロー」と探し回ったのを懐かしく思い出す。
犬とはそんなものだと思って愛していたっけ。
それが……!

甲斐犬は頭がいいと聞いていたが、
まさかこれほどとは考えていなかった。
最近触れ合う中で、
ちょくちょく頭の良さを実証するかのような行動を見せる。
人生のカウントダウンを迎える前に、
愛犬の見方を根本的に変えてくれた源ちゃんなのだ。

本名は「源狼」で通称源ちゃん。
血統書付きの黒いオスの甲斐犬である。
すこし虎毛の部分も。
滅多に人に吠えないのも感心する。
ただ番犬としては役立たないかもなんて笑っている。
鉄網柵の畑のなかを走り回る黒犬は、
近所ではかなり人気者だ。
学校帰りの子供たちや、
宅配のお兄ちゃんお姉ちゃんも、
散歩中の飼い主さんとワンちゃんだって、
源ちゃんとは仲良くなっている。
ある意味ケッタイなワンちゃんなのかも。

老夫婦の暮らしに潤いをもたらせてくれる源ちゃん。
彼と人生終盤で出会えた幸運に感謝している。
有り難う、神さん、有り難う源ちゃんである。(ウンウンウン。笑)
コメント
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