来年はとうとう後期高齢者の仲間入り。もう人生待ったなしである。そう思うと普通は断捨離に励むのだが、私が始めたのは未練たっぷりな思い出の再現。実は私が書き上げた原稿の掲載された書籍が50冊近くある。といっても本の中の僅かな数ページのお粗末なものである。ただ人生を振り返ってみたときに、自分が生きた証として残っているのは、それしかないのに気付いた。既に黄ばんでいる本もある。いてもたってもいられなくなった。もう一度日の目を見させてやりたいと強く感じた。
そこでスタートさせたのが、朗読。自分の作品をすべて朗読して録音する。タイトル画を制作してスマホによる動画にした。そしてユーチューブに上げた。
「懐かしかったわ」「たくさん賞に入ってたんやな。素晴らしい」「どんどん朗読しいや。聴くのが楽しみやがな」友人知人から歓迎されるという想定外に、俄然調子に乗って朗読を続けた。題して「ふるさと加西からこんにちは・つねじいさんの朗読のお時間」、もう10作品近く朗読を続けている。
しかし年を食った身の朗読も四苦八苦。入れ歯だから、時々空気が漏れるように「モグモグ」となってしまう。何度も録音し直しているが、入れ歯による朗読の難しさと言ったら。若い頃やっていた演劇で鳴らした発生滑舌など、もはや伝説化しているのを思い知らされた。
それでも止めないのがわたし。友達をあまり作れなかった「おひとり様人生」で培った「負けん気」がむくむくと沸きあがる。
お金がなくて諦めた自分の本の出版。それを朗読で補う今を楽しむのだ。いつ死んでもいいと、今年中に自作朗読集を完成させたいと強く願っている。
そこでスタートさせたのが、朗読。自分の作品をすべて朗読して録音する。タイトル画を制作してスマホによる動画にした。そしてユーチューブに上げた。
「懐かしかったわ」「たくさん賞に入ってたんやな。素晴らしい」「どんどん朗読しいや。聴くのが楽しみやがな」友人知人から歓迎されるという想定外に、俄然調子に乗って朗読を続けた。題して「ふるさと加西からこんにちは・つねじいさんの朗読のお時間」、もう10作品近く朗読を続けている。
しかし年を食った身の朗読も四苦八苦。入れ歯だから、時々空気が漏れるように「モグモグ」となってしまう。何度も録音し直しているが、入れ歯による朗読の難しさと言ったら。若い頃やっていた演劇で鳴らした発生滑舌など、もはや伝説化しているのを思い知らされた。
それでも止めないのがわたし。友達をあまり作れなかった「おひとり様人生」で培った「負けん気」がむくむくと沸きあがる。
お金がなくて諦めた自分の本の出版。それを朗読で補う今を楽しむのだ。いつ死んでもいいと、今年中に自作朗読集を完成させたいと強く願っている。