老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1115;わからないもの・探しもの・大切なもの

2019-05-19 06:38:19 | 老いびとの聲
わからないもの探しもの大切なもの



   曲(歌)の好き嫌いは、人それぞれである。こうしてユーチューブから曲を貼り付けすることに躊躇いがある。
   視聴するしないは、訪問者様の「クリック」(判断、自己決定)に委ねられる。


この世に生きて 一番“わからないもの”は
何かと尋ねられる、と
それは自分という生き物なのかもしれない。
わかっているようでわからないのが自分。

他人に見えて、自分には見えない
自分の顏 鏡に映さなければ見えない
自分の聲 録音機器から出る聲で聞こえる


老いに入ったとき
自分はなぜ生きているのか
老いたとき倖せ(幸福)とは何か
わからなくなってきた

死が近づいている(残り時間がすくない)のに
忘れていた“探しもの”に気づかされた


井上陽水の「夢の中へ」を聴くたび 
“探しもの”は何なのか、と考えてしまう。

探しものは何ですか?/見つけにくいものですか?/カバンの中もつくえの中も/探したけれど/見つからないのに・・・・・

「探しものは何ですか? 見つけにくいものですか?」
『夢の中へ』から流れてくる“見つけたい、探しもの”は

自分はなぜ生きているのか
倖せとは何か

そのことだったのです。

しかし、それは頭の中だけで考え悩んでも見つからない

時間がないと焦らずに
気を休め、息抜きに踊ってみることで
“探しもの”が ふと、簡単に 見つかるかもしれない



『星の王子さま』は、子どもだけでなく、大人の童話でもある。
感動する言葉が星のように ちりばめられている。
その言葉のなかの一つに
“ものは心で見る。肝心なことは目では見えない”

自分が生きてきて、本当にそう感じた。
目に見えない“大切なもの”とは。
慢性腎不全症から人工透析になったとき、健康の大切さに気づかされた。
別離(死別や離別)により大切な人を失ったとき、生命や家族の大切さをしみじみ感じた。


“探しもの”は “大切なもの” で
失ってはじめて “わかる”こともあるが
失わない前に気づき “探しもの”を大切にしていきたい。 

“探しもの”や“大切なもの”は何なのか
要介護老人の言葉からも
気づいていくのかもしれない。