老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1132;溺れた銀蝿

2019-05-30 22:19:33 | 阿呆者
溺れた銀蝿

wifeから聴いた話です

昨日、さくらさくらデイサービスの爺さん婆さんを連れ
昼時、ラーメン店に出かけた。

昔はワイコイン(500円硬貨)でラーメンは食べれた
いまは夏目漱石を連れて行かないと、食べれない。

婆さんは、運ばれてきたラーメンに
目を細め満面笑顔
割箸の割れ方で “運” “不運” が訪れる

銀蝿が音をたて飛んできた
手で追い払うも
不運に婆さんのラーメン丼の上空を旋回

すると 銀蝿は厚かましくも
1枚の貴重なチャーシューの上に着陸
慌てた銀蝿は足を滑らし
ラーメン汁(つゆ)のなかに「ドボン」と落ち
溺れた

溺れ落ちた銀蝿ラーメン
どうなったかは・・・・
きっと取り換えてもらったのでは、と思う・・・・

婆さんは
銀蝿ラーメン騒動は忘れ、
「しばらくぶりで食べたラーメン 美味しかった」と
目を細めながらはなしていた。

本当に面食らった(麺を食った)話でした

1131;遠くへ行きたい

2019-05-30 04:11:03 | 歌は世につれ・・・・
遠くへ行きたい



『遠くへ行きたい』 作詞:永 六輔、作曲:中村八大

知らない町を 歩いてみたい
どこか遠くへ 行きたい
知らない海を 眺めていたい
どこか遠くへ 行きたい

遠い街 遠い海
夢はるか 一人旅
愛する人と めぐり逢いたい
どこか遠くへ 行きたい

愛し合い 信じ合い
いつの日か 幸せを
愛する人と めぐり逢いたい
どこか遠くへ 行きたい


『遠くへ行きたい』という題名よりは
『知らない町を歩いてみたい』という題名かと勘違いしてしまうほど、
この歌詞は心に沁みる。

逃避の詩なのか、
それとも失恋し旅に出た詩なのか、
その時の心境によっても違ってくる。

いまの自分は誰も自分を知らない町を歩き そこで棲んでみたい という気持ちになるときがある。
薄汚れた古いアパートに棲み
知らない海を 眺めていたい。