HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

同じ曲でも

2008年11月19日 | レッスン日記(小中高生)
Nさん(大人)
前回、ショパンの「嬰ハ短調のワルツ」の練習で「イメージを描いて弾いてみて!」ということをレッスンしたのでしたが、さて、その成果は。
さっそく弾いてもらうと、前には気になった、左手の金属的なぶつかりが とても気をつけて直してあって、やわらかな美しい音色になってきました。
ゆったりとして少し陰りのある、とてもいい感じになってきています♪
私は、自分自身の演奏を考えると、自分はどちらかというと、何を弾いてもテンポが早めで、よく言えば「若々しい」「溌剌」、別の言い方をすれば「子どもっぽい」と思っています。
大人の生徒さんの演奏を聴くと、どの人も、私より大人っぽい演奏だなー、と思います。
同じ曲を弾いても、表現は人それぞれ。
Nさんには、Nさんらしいショパンを、しっとりと弾いてもらいたいと、仕上がりを楽しみに あと1ヶ月、レッスンしていきたいと思います。

バーナム

2008年11月19日 | レッスン日記(小中高生)
Rくん(小1)

今現在、ヒバピー教室の中で一番学年が下のRくん。
実際には、1年生はRくんだけじゃなく、Tちゃんも同じ1年生で 最下級生です。
でも、Tちゃんはピアノ教室では3年目のベテラン、それに近ごろめっきり成長して お姉さんになってきたので、やっぱりRくんが目下のところは最下級生なのです。
いつも、ピアノは1回弾くのが精一杯。ドリルの問題をやったり、カスタでリズムうちをやったり、そのうち 部屋にあったマッチ箱入りのミニミニ積み木を見つけて、毎週「これ1回弾いたら積み木やっていい?」と 積み木許可欲しさにようやくピアノを弾く、という感じで、まだまだ系統的なレッスンには到達していない状態です。
それでも、それぞれ 集中時間はたった一瞬だけど、その中で行う課題はとても上手にできて、(いいな!)と思わせてくれるRくんなのです。

先週、「バーナム」の基礎編、オレンジの本を渡してありました。
テクニック練習ばかりの「バーナム」。Rくんは「やだよー」とか言うかな?と 少し不安があったのですが、楽譜を開いたRくんの顔は、いつもとちょっと違う感じで、私は「え?」と思いました。
「練習してきたよ」Rくんは、いつになく主体的に 最初の2曲「あるこう」と「はしろう」を、ちゃんと音符を見て弾きました。
今日のRくんは、なんかちょっとお兄さんっぽい顔になっていて、私は「へ~」(@o@)と、びっくりしたり、「バーナム恐るべし・・・」と 密かに思ったりしたのでした。

子どもたちは、みんな「バーナム」が好きで、歌もなくメロディーらしいメロディーもなく、ただただ次々でてくるメカニック練習を、嬉々として弾きます。
もちろん、繰り返しアトランダムに弾いたり、ルーレットでスリルを感じさせたり、早く弾いたり遅く弾いたり、という「使い方の工夫」も 子どもたちの気持ちを引きつけるのに一役買ってはいるのだろうけど、自分が小学生だった頃に 同じメカニック練習の「ハノン」がつまらなかったな~、という思い出を持っているヒバリとしては、今の子どもたちが ちょっぴりうらやましく思えるのでした。