HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

よく練習してるね

2010年09月28日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小6):
「今日は、『YELL』からやりたい。」
来月の、大人のコンサート「チャティー・ハロウィーンコンサート」に M3ちゃんとのデュエット「YELL」で出演することになったMちゃん。
「YELL」は大好きな曲で、夏に子どもクラスの発表会で弾くと自分たちで決め、練習を始めたときも、早いうちからマスターし、暗譜して、当日は大変高い完成度で演奏したMちゃんでした。
今回、大人のコンサートにもこれを弾く、ということになって、先週あたりから少しずつ、二人のアンサンブルを思い出して練習を始めていたのです。

先週は、相方のM3ちゃんが「楽譜もってきてない」ということで 簡単に弾いただけでした。
今日は?
「今日も楽譜ない・・・」M3ちゃんが恐縮しながら言いました。
「しょうがないねえ・・・じゃMちゃん、楽譜貸してあげてくれる? Mちゃんは楽譜見なくていいんでしょ」と先生が聞くと、
「うん、楽譜見ないからいいよ」と、Mちゃんは楽譜を渡してくれました。

Mちゃんのピアノ、M3ちゃんはキーボードで 久しぶりに合わせてみたのですが、Mちゃんのピアノは 夏に弾いたときよりも一層なめらかで、余裕が出ているのでした。
ずいぶん大人の弾き方ができるようになったなあ・・・と思います。

ブルクミュラー「清らかな流れ」、前半はよく練習できて、言うことナシでした。
「後半がむずかしいんだ」と言いながらも、ほとんど完成に近いくらいまで出来ていたので、何度かパート練習をして、最後は前半・後半通して完成させることができました。
来週は「優美」に入ります。

バーナムは、D7、G7、C7、F、のコードを、両手揃えて4オクターブ分弾くというもので、自信持ってしっかり叩けば あのチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲B♭」にも似たダイナミックな曲になるのです。
Mちゃんも、去年ぐらいまでは 4つの音の和音をつかむのに相当時間がかかったり、弱々しい音しか出なかったりだったのですが、今日は堂々たる響きとテンポで、この広い範囲のコード奏を奏でています。
大人っぽく、うまくなったもんだ・・・

M3ちゃん大熱演

2010年09月28日 | レッスン日記(小中高生)
先週、「大人のピアノ教本2」の課題を 片っ端から弾いてたM3ちゃん(小6)。
今日は、それらの曲をまとめ上げていく宿題でした。
「光と闇の踊り」、「ダイアナ」、「くまんばちのブギ」と、アップテンポの大曲ばかりを バシバシ決めていきます。
それぞれの曲に、「スタッカートを鋭く」とか「テンポ落ちないように」」とか「指使いを正しく」とかアドバイスしながら、どの曲も見事に弾きおおせることができました。
「これが一番難しかったんだ」とM3ちゃんが言うのは「太陽がいっぱい」。
確かに・・・「おとなのための」というだけあって、これは大人の中でも超大御所、という年齢の人しか、リアルタイムでは知らないであろう 往年の映画の主題歌です。
確かアラン・ドロンのデビュー作だったのでは・・・
先週、映画の内容とラストシーンの「太陽がいっぱいだ・・・」の名セリフについて説明はしておいたのですが、この曲、このストーリーを理解するのは、11才のM3ちゃんには無理であろう。
・・・と思っていたが、彼女の弾くメロディーはくっきりと、左手のアルペジオは柔らかく、ちゃんとムーディーに弾けているではないか?
左手のコードが次々変化するので、それを捕らえていくのが難しいため、ともすると弱気になりそうだけど、少し部分練習をして 弱点をカバーしたあとは・・
充分感じてる! この切ないメロディーと和声を持った「太陽がいっぱい」の雰囲気を、ちゃーんと心で受け止めて弾いてる! 
とても大人っぽく 色香さえ感じられる、驚くようなM3ちゃんの演奏でした。

自分で「精神年齢、5才だから」と言ってるM3ちゃんだけど、心の中には 大変大人っぽい美的感性という一面も持っているのだ。

自己採点

2010年09月28日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
名誉ある「ウォーリー1号」のTちゃん。今日こそ「ひいてうたって」持ってきた?
「うん、今日はもってきた。あと、この本の中から、なんかやりたいと思って、これももってきた」
Tちゃんも、カバンから 夏のコンサートの時にも使った「メドレー曲集」を出しました。
おかあさんの心遣いを感じます

「じゃ、まずは『バーナム』、それから『ひいてうたって』を仕上げようね」
最初はオレンジのバーナム。
ルーレットを回して、出た数字の番号の課題を弾いていきます。
今日のTちゃんの番号は「3」でした。
くり返し弾いているオレンジの本の課題は、ルーレットで当たるたびに早いテンポでしっかり弾けるようになっていっています。
Tちゃんの良いところは、楽譜をしっかり見ていること。
手元はほとんど見ず、目を楽譜にしっかりと向けたまま 弾き進めていくので、いい加減なことにならないのです。
次に、現在のレベルの、ピンクのバーナム。
11番の「難問題」という音階の課題を、来週 さらに高い完成度で弾いてくるように、という宿題になりました。
 
2回続けて本を忘れてきて、久々の演奏となった「星空はいつも」は、なんか気が抜けてしまったようで、ポロポロミスが目立ちます。
最近、弾いてなかったことが丸わかりです。
どうひいき目に見ても「弾けている」とは言えません。
「ダメじゃない!間違いだらけだから不合格!」と言うのは簡単だけど、「叱られた」という印象が シビアな判定と反省を上回る結果になるのは 効果的とは言えない。
ここはひとつ、本人自身で引導を渡してもらうことにしよう。
「Tちゃん・・・これ、100点満点とすると、今の出来映えは何点ぐらいだと思う?」
「うーん・・・60点ぐらいかな・・・」
「60点・・・そうか。60点じゃ、合格はできないよねえ」
「うん・・・」
「せめて、80・・・85点ぐらいは取らないとダメなんじゃない? だってさ、ほんとは100点で合格なんだからさ。 おまけで合格としても、せめて、80点はとってないと。 60点じゃ~不合格でしょう」
「うん・・・そうだね」
「来週、80点とれるように弾いておいで。そうしたら、『トトロ』の出てたメドレー集の曲が練習できるよ。この曲が終わらないと、メドレーの本はやれないよ」
「はい」
自ら採点した「60点」。
Tちゃん、来週は 合格点の曲を聴かせてね。楽しみに待ってるよ。

頼もしいおにいちゃん

2010年09月28日 | レッスン日記(小中高生)
「こんにちはー」と、ウォーリーズのT&Tきょうだいがやってきました。
「今日は早く着いたね! たったの1分遅れだ」
「そう?今ね、アクシデントがあったんだけど」と妹のTちゃん。
えっ? 自転車で転んだか何かしたのか?
「あたしの自転車のチェーンが外れちゃったの。それで、おにいちゃんが直してくれたの」
えっ、すごいじゃん、Tくん!
「前におとうさんがやってるの、見たことあるし。簡単だよ」
「へー、すごいな~。Tくん、今に、バイク屋さんとか車屋さんになれば?」
「そうかな」
Tくんは涼しい顔です。

「今日ね、この本もってきたんだ。いろんな曲がのってる」
Tくんが出したのは、最近のJ-POPとかが簡単にアレンジされてる曲集です。
おかあさんが買ってくれたのかな? ありがとうございます。
妹のTちゃんがトイレに行ったので、Tくんが先にレッスンすることになりました。
「どれかやろうよ。どれがいいの?」
曲集の中から、「『ひまわり』が好き」というので、遊助(上地雄輔)さんの「ひまわり」を練習しよう、ということにしました。
メロディーのフィーリングは大体わかっているので、楽譜にコードネームを書き込んであげて、Aメロの部分をコードのルートをつけながら弾いてくることにしました。
妹のTちゃんが、いつも「英語だらけ!」と表現する、かっこいいコード譜です。

さて、レッスンが終わりTちゃんと交代すると、今度はTくんがトイレへ行きました。
少ししてトイレから出てきたTくんは、
「はいっ、トイレットペーパーの芯!」と、芯を手渡してくれました。
あらら・・・ペーパー足りたのかな・・・
でも心配は無用でした。
「どっかに新しいペーパーないかな、と思って探してみたら、壁にドアがあってペーパーが入ってたから、取り替えといた
まあ、何て気の利く子なんでしょう o(^o^)o

そして、二人のレッスンが終わったあと、先生が先日行って来たリンゴ狩りのおみやげのクッキーを それぞれに手渡してあげると、Tちゃんに
「ちゃんと『ありがとうございます』って言えよ!」と しっかり指示しているのです。
なんて頼もしいおにいちゃん
Tちゃん・・・このおにいちゃんがついてれば、怖いもんナシだね・・・