HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ドラえもんのイントロ

2010年09月07日 | 音符・楽譜・テクニック
Mちゃん(小6):
「バーナム」の練習曲をやっていて、「今度はこれ」と 新しい課題を弾いてみたときのこと。
それは、4分の4の曲で、1拍ずつが全て三連符で構成されているものでした。
「タララ、タララ、タララ、タララ」という感じの曲です。
「これ、『ドラえもん』のイントロにそっくりじゃない?」と先生。
「そうだねー、ほんとにドラえもんだ」とMちゃん。
そのとき、先生は思いついたのです。
「いいこと考えた!今度、『ドラえもん』のイントロを、考えて弾いてきて!」
「えーっ、どうやって?!」
「ちょっとやってみてごらんよ。『ドシラソラシ、ドシラソラシ、ドシラソラシ、ドシラソ・・・』」
Mちゃんは弾いてみました。続きを思い出しながら。
「ねっ、できるでしょ。こうやって、イントロを全部弾いてきて。そして、それを音符に書こう!」
例の五線ノートを取りだし、最初の部分を見本として書いてあげます。
「こうやって、三連符で書いていくわけよ。ね?」
「うわー、書けるかな~」と言いながらノートを受け取ったMちゃん、ふと疑問が浮かんだようです。
「最後のところ、半音階でずーっと下がってくるでしょ。レの次の黒鍵は、レの♭なの?それともドの♯って書くの?」
いい質問だ!
「とりあえず、どっちでもいいことにするよ。自分で『レの♭』と感じたらそう書けばいいし、『ドの♯』と聞こえるなら、そう書いて」
「「はあい」
「でもね。もしも『ドの♯』って書いたら、次は普通のドだから、ナチュラルつけないといけないね。そしてずーっと、ラの♯、ラのナチュラル、ソの♯、ソのナチュラル・・・って書かなきゃいけなくなる」
「わーっ、ほんとだ。じゃ『レの♭』にしよう」

こうして、Mちゃんの
1.三連符の指の訓練
2.耳コピの訓練
3.楽譜を書く訓練  が、同時に成されていくことになったのでした・・・ しめしめ。

虹と耳コピ

2010年09月07日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小6):
「嵐」のニノこと、二宮くんがピアノで弾き語りをしている「虹」という曲が大好きです。
「これを、来年の発表会にはぜったい弾く!」(ずいぶん長期の計画)と言って、いつもいつも弾いています。
コードを教わって、その便利さがよくわかった(というか味をしめた)M3ちゃん、今やどんな曲でも、コードネームさえわかればどんどん弾いてしまいます。

ニノの「虹」も、コードで弾くのはずいぶん上手になりました。
でも、せっかくの大好きな曲なんだから、少しでもニノに近づきたいでしょう?
ピアノ楽譜も参考にして、雰囲気近づけられるところはがんばってみようよ。

そう言って、伴奏に少し動きをつけたり、コードもベースを指定する記載法で書かれている部分を読みとれるようにしたりと指導し、徐々に大人っぽい演奏になってきています。
実はとても音の感覚が良いM3ちゃん、いろんな知っている歌を、すぐに鍵盤で再現することができるのです。(つまり耳コピです)
せっかくの能力なので、もっともっと これを磨いていってほしいと思っています。

楽譜を書く練習

2010年09月07日 | レッスン日記(小中高生)
ウォーリーズのTくん(小5)が、それまでつかっていた書き込み式のドリルブックを最後まで終わり、「できたー、最後までやった\(^O^)/」と言っていたのが先月の終わり頃です。
ヒバリ教室では、生徒のみんなの年齢や進度に合わせて、いろんなドリルブックなどを使っているのですが、これがなかなか 思い通りのものが見つかりません。
子どもが独力でドリルをやるのは、ものすごく時間がかかる上、間違いもいっぱい。何だか達成感の点でいまいちだなー、と、いつも思っていました。

例えば、カタカナで書いた音名が並んでいて、「これを8分音符で書きましょう」みたいな問題があったとします。
子どもの書いたものを見て、直していくことになるのですが、
「まず、ここにト音記号を書かなきゃ。アレ?なんか形がヘンだね。裏返しになってるよ?ト音記号は、こう書くんだよ。そうそう。 そして書き始めは、この、ソの線からね。8分音符の棒は、まん中じゃなく右側に書くんだよ。長さはこれぐらい・・・あっ、長すぎた。半分消しといて。次は、二つの音符を横棒でつなげてね。シから上の音符は、棒を下に書くのよ。今度は、右じゃなくて左なの。『終わり』の線は、細いのと太いのと2本書いてね。あっ、細いのは左側だよ」
という具合。訂正し終わったページは赤ペンだらけで 何が何だかわからなくなり、ノートとしてもきれいでもうれしくもないな~、と、疑問に思うことが多かったのです。
それより、きちんと出来ている楽譜を正確に見て書き写すことで、自然に 楽譜というものが身についていくんじゃないか?と思いつきました。

そこで買ってきたのは、問題もドリルも書いてない、ただの五線ノートです。
五線ノートといっても、学校の音楽の授業で使うような、たとえば「コクヨのノート」とか・・みたいなのは、これまた使えないです。
ノートの幅のわりに五線の印刷されている幅が狭く、ホントのメモぐらいにしか使えない!
今回は、小学生用に A5版10段の、けっこう五線間が狭く 幅が広い「一般向け」のノート、そしていずれ使い始められるように、低学年用の横開きのノートを、それぞれ人数分買ってきました。

これに、簡単な曲を「写譜」する練習をしてみようと思って。

今日は、Tくんに「バーナム」から簡単な1段を指示して、書き写すように言ってみました。
大きな大人用のノートは「かっこいい」と感じてもらえたようです。

まずト音記号とヘ音記号、調号、拍子記号などを書いたら小節を半分、半分・・・と区切り、音符を書いていくこと。
いちいち大きな音符をグルグル書かなくても、位置が明確になるようはっきり書けば、小さい音符の方がより見やすいこと。
などを指導し、短時間で正確に書くようにします。

Tくんは、さすがに理論派なので けっこう上手に書いていました。
上手に、というのは、見た目だけでなく「手順」が上手、ということです。
この「手順」とスピードを身につけていくことが、この先必要な力です。

「あっ、おにいちゃん、いいな~ かっこいい」
と言っていたTちゃん(小3)も、
「Tちゃんにもあげるよ。あとでピアノ交代したらね」と、新しいノートをもらい、喜んで写譜に取り組んでいました。
Tちゃんは、さすが女の子らしく、美しくととのった音符を丁寧に書き、ト音記号や強弱記号も、印刷文字をそっくり真似て 華麗な装飾体のように書いていました。
それぞれ、目の付け所が違うのも面白いし、だんだん慣れてきたときに どこをどう省略するか。
その辺も興味深いです。
最終的に、楽譜は 手早く正確に、しかも見やすく美しく書く、というのが目標です(私の中では)
これから、徐々に プロっぽい楽譜が書けるようになっていってもらいたいと思っています。


リストの曲

2010年09月07日 | レッスン日記(小中高生)
かえでさん:
10月に行う大人のコンサート「チャティ・ハロウィーンコンサート」で、今年はリストの「コンソレーション」に挑戦します。
ショパンより1才年下、そしてお友だち同士であったリスト。(知ってた?)
繊細なショパンは「ピアノの詩人」と呼ばれ、一方リストは「ピアノの魔術師」と呼ばれていました。

昔、「ピアノを習っている女の子」だったヒバリにとって、リストの曲は「てーんで手の届かない世界」でした。
リスト自身の 長い指を生かしまくった、オクターブやそれ以上の和音の連続、平気で10度とか13度とかのインターバルで繰り出されるアルペジオなどが満載の曲は、ちびっこのヒバリには無縁の曲だったのです。

ところが、かえでさんは世にもうらやましい、たっぷりと大きな手の持ち主です。
同じ「ピアノ学習者」でも、1.「子ども」で、2.「手もチビ」だったヒバリに引きかえ、1.「大人」で 2.「手が大きい」かえでさんは、迫力ある和音でも 広い範囲のアルペジオでも 楽に弾いてしまいます。
いいよな~♪ すごい!\(^O^)/
ご本人は「難しい・・・」「フラットがいっぱいで音がなかなか覚えられない」などと言っていますが、考えてもごらんよ。
大人になってからピアノ始めて、リスト弾くところまで到達できる人なんてそうはいないよ!!
努力家のかえでさんに拍手!!!