HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ハッピー・バースデー・トゥー・ユーを弾こう♪

2014年03月15日 | 音楽のツボ
ご近所のYさんのお宅に、中古のデジタルピアノが入りました。
Yさんのお宅は、もうお子さん方も皆 独立され、ご夫妻だけで静かに暮らしていらっしゃいます。
特にピアノを習っているとか、上手に弾けるとかということではないのですが、ピアノがあれば ご近所の皆さんで楽しく集まって歌ったりできるでしょうから、ということでのピアノでした。

ピアノが入った日は、たまたま ご主人のお誕生日で、息子さんご一家がみえたそうです。
後になって、その日のことを Yさんの奥さまが興奮した様子で教えてくださいました。
「お嫁さんが、ピアノが弾けたのよ。それで、ハッピー・バースデー・トゥー・ユーを弾いてくれたの!ほんとに、あの日ピアノが入ってよかったわ!」

それはそれは、ホントに願ってもないタイミングで、すばらしい結果となりましたね!
私はそれを聴いて、とても嬉しく思いました。
そして、その瞬間に ある決心をしました。

「そうだ。うちの教室の生徒は、全員『ハッピー・バースデー・トゥー・ユー』を弾けるようにしよう」

「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」。
この歌を知らない人は、ほとんどいないでしょうね。
幼稚園児からお年寄りまで、だれでも知っていて、誰でも歌えます。
それもそのはず、「世界中で一番歌われている歌」、それはこの「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」なんですから。

たった8小節の短さ。
シンプルなメロディーとリズム。
それでいてドラマチックであり、その堂々としたフィニッシュは感動的でさえあります。

習い始めの小さい子は、メロディーだけで。
ちょっと進んだ子は、簡単な伴奏をつけて。
もっと上手になったら、さらに複雑な和音やアレンジの演奏で。

どんなレベルの人でも、またいかようにも、自分のスタイルで弾くことができるのです。

「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」が弾けたら、先述のお嫁さんのように、何かの折に即座にお祝いの曲をプレゼントすることができます。
大勢人が集まっている場面だったら、みんなで大合唱して、すごい豪華な演奏をすることもできます。

ピアノが弾けてよかった!と思えるのは、すごい難曲とかを弾いて感心されるとか、コンクールで入賞するとか、そういうことではなくて、こんなささやかな曲を心を込めて弾いて、他の人と幸せを共有できる、そんな瞬間だと、私は思います。