ヒバリ教室では、いわゆる「教本」や「テクニック教材」なども使いますが、それ以外の 曲もけっこう使っています。
学校で習う歌や 歌集に出ている歌、フォークソング、アニメや映画の主題歌、ジャズ、ポップス、イージーリスニングやCMの曲。
クラシック曲で、ピアノ曲じゃないものも色々弾きます。
オーケストラ曲や声楽曲、ヴァイオリンやフルートのための曲、などなど。
曲のジャンルやスタイルが千差万別なら、その難易度やアレンジもまた、それを弾く生徒の年齢やレベルに応じて千差万別です。
昔は「ピアノのおけいこ」といえば、バイエルまたはメトードローズ、チェルニー、ソナチネ、ソナタ、それにハノンを並行して添える、というスタイルばっかりでした。
テキストで習うのは 知らない「練習曲」ばかりで、とにもかくにも楽譜を読んで、それを間違いなく再現すればマルになって先に進む、の繰り返しです。
なんかあんまり楽しくない…
私自身は 子どもの頃から、勝手にいろんな歌や曲を弾いたりして楽しんでいましたが、そうじゃない よい子の友達たちは、皆一様に「ピアノはつまんない」と言っていました。
私が社会人となり、◯◯音楽教室の講師となった時、ピアノクラスの生徒たちに比べると エレクトーンクラスの生徒たちの方が、皆生き生きとして、子どもたちも皆 よく練習してきているのに気がつきました。
その理由を考えると、それは彼らに与えられていたテキストの違いのせいであったと思います。
ピアノクラスのテキストは、昔ながらの「バイエル」と それに準じたクラシカルな曲集だったのに対し、新しいジャンルであったエレクトーンクラスでは、童謡・ポップス、映画音楽・ジャズなどが、それもかっこいいアレンジ形式で取り入れられていたのです。
知っている曲、好きな曲を 自分の手で弾くのは楽しいし、耳馴染んだ音色を再現しようとすれば たくさん練習もする。
また、もっとオリジナルに近づけるには、と弾き方も工夫する。
かっこいい曲を弾きこなすために、テクニックも熱心に練習する。
「知っている曲」や「好きな曲」を弾くのは、こんなにたくさんメリットがあるのです。
一番素晴らしいのは、「与えられたことをこなす」のではなく、生徒自身が主体的に取り組むことができる、ということです。
なので、ヒバリ教室では積極的に「すきな曲」を課題として使っています。
生徒のみんなに、ピアノという楽器を媒介として 素晴らしい音楽の世界を体験してもらいたいと願っています。
HP HIBARIピアノ教室
Youtube HIBARI PIANO CLASS