ドクター(大人):
ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の第二楽章を練習しています。
クリスマス発表会のために練習しているのですが、8月の時点でもう暗譜で仕上がってる。すごいですね!
もう一つすごいのは、ドクターのピアノの音色がレッスンのたびにきれいになっていること。
特に、何ヶ月も弾き込んでいる前半部分は、たっぷりとした重みのある、しかも柔らかな音色で、ドクターのお人柄が伝わってくるような響きです。
この美しい音の秘密は、ドクターが音を完全に覚え、自信を持って弾いているからですね。
安心して重心をかけて弾けるので、その結果重みのある音が出せているのです。
その反対に、「この音で合ってるかな」とこわごわ弾いている所は音が軽い。ちょうど薄い氷の上を、割れないかとビクビクしながら歩いているみたいな。
重みのある音って、つまりは「脱力できた音」ということ。
脱力できてるかできてないかで、こんなにも音が違う。
練習し始めたばかりの「脱力できてない音」を録音しておけばよかったなー、そうすれば今の音との違いが歴然だったのになー…と思わず考えてしまうほどの、ドクターの音色の変化でした!