HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「カバー演奏」アレンジについて・ヒバリの意見🎵

2022年09月14日 | 音楽のツボ

先の「天泣」の記事にも少し触れましたが、「カバー演奏」のアレンジについて

何かの曲を 別の楽器でカバーしよう、という場合に、考えなければいけないのは「楽器の特性」ということです。

それぞれ楽器によって、聴き映えする音使い、動作にかなった音階などがあります。

「天泣」を例に取ると、まず、この曲は「箏曲」なので、当然ながら琴で演奏するようにできています。

琴で弾きやすく鳴りやすく、また聴き映えのする音使いや構成になっています。

しかしこれをピアノでカバーしようとするときに、琴では弾きやすく鳴りやすい音でも、ピアノには合ってない場合があり、そういうフレーズを無理に弾くメリットはあまりありません。

ピアノにはピアノの音づかいや引き立つアレンジ法があるし、また、その方が弾きやすいです。

YouTubeなどいろんなカバー演奏を聴いていると、「ああ、これほどのテクニックやエネルギーがある人が、それを オリジナル楽器のオリジナル演奏に限りなく近く再現することに注いだんだ。もったいない」と思ってしまうことが しばしばあります。

限りなくオリジナルに近いものを作ること

それって、絵画の「模写」に似ていませんか?

模写は模写で大事な勉強だけど、それはあくまで「過程」で、そこから後が本番だと思うんで。

もし琴の曲をピアノでカバーするなら、ピアノという楽器の特性を生かした、そして同時に自分という演奏者の長所を生かした「オリジナル・カバー演奏」を目指したい、というのが、私ヒバリの気持ちっていうかポリシーです。

ピアノならではのテクニックや表現法を使って、 オリジナル(この場合は箏曲)のイメージや美しさを最大限に引き出し、表現したい。

なんかみんな、オリジナルの一挙手一投足にとらわれて、そこばっか見てると、全体の雰囲気を見逃してしまうんじゃないかと思ってるよ、私はね。

例えが全然違うけど、例えば英語の物語やドラマとかを翻訳するとします。

ひとつひとつの単語やフレーズを 忠実に日本語に置き換えていくと、意味は通じるけど なーんか固いし不自然。

コレを、単語や言い回しはとりあえず気にしないで、話してる人の気持ちや状況を 初めっから日本語でセリフにしたらどうなるかな、とやってみたら、雰囲気や気持ちがよく伝わる滑らかな日本語になる、っていうような感じです。

わかるかな?

よけいわかんない?

ああ、でもとにかく、ピアノ弾きのみんな。

ピアノという楽器、そして自分という演奏者に 誇りを持とうじゃないか。

自分らしく素敵にいこう。

ねっ

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「天泣」オリジナルアレンジを目指そうよ🎵

2022年09月14日 | レッスン日記(小中高生)

グリーンロードちゃん(中1)

発表会に弾くと決めた「天泣(てんきゅう)」という曲を練習しています。

これは オリジナルが琴の合奏で、高校の箏曲部を描いたアニメの中の曲です。

ピアノ曲とはまた違った、キラキラと流れるような音色の「天泣」はとても人気があって、ピアノでカバーしたYouTube動画なども色々出ているので、グリーンロードちゃんは、多分YouTubeでハデにピアノ演奏している人の動画を見て「かっこいい!弾けたらいいなぁ」と憧れたのかもしれませんね。

いよいよ発表会で弾く!と決めて練習始めたけれど、時々動画を見ては「難しい〜  弾けないかも」と弱気になってしまうことも。

だけど、YouTubeで弾いているのはほんの一例。それと同じに弾く必要はないし、もっと言えば オリジナルの音を正確に再現する必要もないんだからね。

「カバー演奏」については また改めて書こうと思いますが、グリーンロードちゃんはグリーンロードちゃんに似合った、自分が一番素敵に弾けるスタイルで弾けばいいよ。

そうすれば、誰のマネっこでもない、グリーンロードちゃんのオリジナル演奏になるんだから。

というコンセプトで、ヒバリ先生がグリーンロードちゃんのためにアレンジを工夫し、レッスンのたびに少しずつアドバイスしながら進めています。

今日は、中間部に進んで、ピアノの得意技「アルペジオ」を入れました。

オリジナルの琴演奏にはないけど、ピアノの良さをたっぷり聞かせられる技です。

グリーンロードちゃんなら上手に弾けるはず。

オリジナルの雰囲気を表現しつつ、ピアノならではの技術を使って、新しい「天泣」を仕上げていこうよね。

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