HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

赤鼻のトナカイ

2008年11月11日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小3)
去年から「クリスマス曲集」を持っているので、今週は「何曲でもいいから、好きなのを弾いてきてね」と言ってありました。
「1曲だけやってきた」と弾いてくれたのは「赤鼻のトナカイ」です。
みんながよく知っているこの歌、付点のついた、はずむようなリズムで歌われることが多いですね。
「クリスマス曲集」の中の この曲は、付点をつけず 普通の八分音符で書かれていましたが、Y子ちゃんの弾いているのは、耳慣れた感じで、なんとなく付点っぽくなっている部分と、楽譜を守って普通の八分音符で弾いているところとが混在していました。
先生は、エレクトーンのスイッチを入れて言いました。
「この曲ね、二通りの弾き方があるんだ。まず1つは、こんな感じ。楽譜には付点が書いてないけど、思いっきりはずんで、スキップみたいに弾いちゃうのl」
そして、ズンチャッ、ズンチャッ、というスイングジャズのオートリズムをつけながら、伴奏を始めました。
「さあ、これに合わせて弾いてみよう!」
「うん!」
Y子ちゃんは、今度はめいっぱい弾んで、スイングしながら弾きました。
いかにもクリスマスらしい、楽しい演奏です。おまけに、私が驚いたのは、Y子ちゃんが 途中間違えそうになったり、迷ったりしても エレクトーンの伴奏がついている以上 決して止まったり弾き直したりせず、懸命にタイミングを待って 入れるところから食いついてきたことです。
すごい!さすが、わがヒバピー教室で育った生徒だ!
音楽には、これがとても大事。これこそが生のセッションってもんです。あっぱれ、Y子ちゃん!\(^O^)/
「さて、もう一つの弾き方。それは、逆に一切弾まず、きっちり八分音符をきざんで弾いていく方法・・・」
今度 先生が使ったリズムと伴奏は、ズンズンズンズン・・・という、ラテンロックみたいなリズムです。
「さあ、弾いてみよう!」
今度も、Y子ちゃんは さっきとはうってかわったロック風の演奏で、見事に先生と合わせました。
「ねっ、同じ曲、同じ楽譜を使っても、全然ちがった演奏ができたでしょ。Y子ちゃんは、どっちのスタイルが好きだった?」
「うーん、Y子は、最初のはずむリズムが好きだった」
「OK、じゃ、そのスタイルで、もう一度弾こう」
こうして、Y子ちゃんの「スイングスタイル・赤鼻のトナカイ」はできあがりました。
さあ、来週もまた、楽しいクリスマス曲を選んできてね。

クリスマス曲集 -T&Tきょうだい-

2008年11月11日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小1)
「こねこと小鳥」の曲が合格したので、今日は先生から、思いがけず新しい本をもらいました。
それは「クリスマスピアノ曲集」です。
みんなの知ってるクリスマスの曲がいっぱい出てるし、きれいな絵もたくさんついています。
クリスマスの歌は この季節しかできないので、これから1ヶ月くらいはクリスマスモードで楽しもう!というのもあるし、この機会に 弾きたい歌を自分で選ぶ、という、普段のレッスンではできないスタイルを満喫してほしいのです。

Tくん(小3)にも 同じく「クリスマス曲集」をあげました。
3年生のTくんは、さすが妹のTちゃんよりたくさんのクリスマス曲を知っていて、曲集の中のほとんどの曲を「知ってる!」と言って見ていました。なのに、
「ね、どれでもがんばれば弾けるよ。どれにする?」と聞かれると、途端に
「え~、難しそう・・・」と弱気になるのがTくんらしい。
「大丈夫、できるから、ためしにちょっとやってみようよ」
先生から示された「もろびとこぞりて」を弾いてみると、おお、意外に弾けるんじゃないか・・・?(これは先生じゃなくTくんの気持ち)
そう、気持ちさえ負けなければ、どの曲も弾けるはず。
自分を信じて、来週 がんばってきておくれ。

フラメンコ・サロンコンサート

2008年11月09日 | いろんな楽器
若い友人で舞踊家の CHIHIROさんが、フラメンコ&カスタネットのサロンコンサートを開いたので、調布の「スペース・オブバイフォー」へ出かけてきました。
前半はスペイン音楽に乗せてのフラメンコダンス。
彼女と妹のSAORIさんとの二人が、艶(あで)やかなソロやデュエットで舞い踊る姿は、「妖艶」と言ってもいいほどの美しさでした。
後半は、一般にフラメンコでは使われないであろうクラシック音楽・・・サン・サーンスの「白鳥」に乗せて 純白の扇を使って舞う踊りや、リストのピアノ曲「愛の夢第3番」にカスタネットをフィーチャーしての「パーカッションダンス」といえるような踊りなど、CHIHIROさんの 新しい試みへの若々しい情熱を感じました。
カスタネットはね、両手にそれぞれカスタネットをつけて、チャララッ、チャララッ、チャララッ♪ってやってたんだよ。
そして、時折り両手のカスタネット同士を、カチャン!って打ち合わせてた。
パーカッション好きのヒバリは、さっそく家に帰って、ピアノのレッスンの時に使う赤と青のカスタネットを両手にはめて、チャララッ、チャララッ、チャララッ♪と カチャン!を真似してやってみたんだよ~ん でへへ・・・ f(^ー^;
ヒバリの好きなタップダンスも、ある意味 靴を使ったパーカッションだし、(フラメンコだってそうだ)世の中にはいろんなパーカッションがあっておもしろいな~♪

コードってすごい

2008年11月08日 | 音符・楽譜・テクニック
S子ちゃん(小4):
2週間後の学芸会でピアノ伴奏をすることになっています。
その曲、「勇気ひとつを友にして」の楽譜が、オクターブ連続、和音いっぱいと けっこうハード。
「これだけで練習せいいっぱい。バーナムとこれだけでいいです」と本人が言うので、学芸会がすむまでは、ブルクミュラーなどの新しい課題は出さないことにしています。
さて、今日S子ちゃんに「勇気ひとつを~」を弾いてもらったら、もう直すところもないし、テンポも安定して、あとは本番までキープしてたらいいんじゃない?というレベルに達していたので、特に注意することもなく、先生は手近にあったリコーダーをとってメロディーを吹いたりして、あっさりレッスンは終わりました。
時間に余裕ができたので、今日はちょっと楽しんでみようかな♪
普段からS子ちゃんには、「バーナム」を弾くときに、課題の中に使われている C、G7、Fなど簡単なコードの説明をしています。
今日はそれを、実際に利用して演奏してみよう。
先生は本棚から、簡単な「クリスマスピアノ曲集」を抜き出しました。
この楽譜には、コードネームも書き込んであるのです。
「ね、見て。楽譜の上に、CとかG7とか書いてあるでしょ?左手の伴奏譜は見ないで、メロディーとコードネームだけ見て、自分で伴奏つけて弾いてみてごらん」
「えーっ、伴奏の音符見ないで?」
「そうよ。ほら、Cはドミソ、だったじゃない?G7はシファソ・・・たとえばこの『きよしこの夜』を弾いてみると・・・」
先生は、右手も左手も うんと高音域にポジションを置き、和音と右手のメロディーをオクターブ弾きにしたものを、ハープのようなアルペジオにして、ペダルでたっぷり音を響かせて弾いてみせました。
「どう?」
「うわー、きれい♪」
「そうして最後は、いつもバーナムでやってるような長いアルペジオを入れて・・・ドミソドミソドミソドミソド~♪」
「すごーい!」パチパチパチ☆☆☆
S子ちゃんは拍手をしました。
「S子ちゃんだってできるよ。コードを見て、和音を弾いていけばいいのよ。あとは、その曲らしく工夫する。今みたいに、クリスマスらしく鐘のようにひいたりとか、そうね、『ジングルベル』だったら、ジャーン、って和音を押さえるより、ジャンジャンジャンジャン♪♪♪」って、鈴の音のようにリズムをつけたほうがいいでしょ」
「あーっ、そうなのか・・・すごい!」
S子ちゃんも「きよしこの夜」に挑戦してみました。
オクターブでペダルをつけて・・・
「ほら、できるできる。おおーっ、G7はシレファソ、と4音使ったか。豪華!」
引き終わったS子ちゃんは、初めてのコード弾きで、一気にピアノの世界が広がったようでした。
「ね、コードがわかれば、何でも弾けるのよ。ピアノ楽譜がなくたって平気なのよ」
「すごい!コードって、すごいですねー」
S子ちゃんがこんなに驚き喜ぶとは、先生も思わなかったよ・・・
ピアノは、何も楽譜だけじゃないってこと、S子ちゃんに体験してもらってよかった。
これからも少しずつ、コードを使って、自由に自分の音楽の世界で遊んでみようね。

アメイジング・グレース

2008年11月06日 | レッスン日記(小中高生)
Kちゃん(小6)
エレクトーンで「アメイジング・グレース」を弾きました。
コードネームの付いている、ピアノの楽譜を使っているので、アレンジを考えながら、楽譜よりさらにバージョン上の演奏を工夫して弾いてもらっています。
今日は、まず1コーラス目は オルガンサウンドを生かしてコラール風に、左手もベースもコードを押さえたまま弾き、2コーラス目では、楽譜に書かれているピアノ伴奏を参考に、分散和音で伴奏をつけながら弾いてみました。
エレクトーンやオルガンは、弾いた音を長く伸ばしておくことができ、さらに 弾いた後から音を強くしたり弱くしたりできるのが、ピアノと大きく違う点です。
今日のKちゃんの演奏は、楽々と課題をクリアして余裕があったので、右足のエクスプレッションペダルをたっぷり使う方法を伝授しました。
特にフォルテ、とかクレッシェンド、とか書いてなくても、フレーズに合わせて 右足をゆっくりと踏み込んで音に広がりを持たせ、そしてフレーズの終わりに向かって ゆるやかに音量を下げて、自然な呼吸を感じられるようなフレージングを作るのです。
「ね?つまりエレクトーンは、両手両足、全部使うわけよ。右手メロディー、左手コード、左足ベース、右足強弱、ってね」
「うーん、そうなんだ・・・」
Kちゃんはとても器用だしカンがいいので、すぐにきれいなフレージングを再現することができました。
Kちゃんたちの小学校では、明日・あさってが学芸会だそうです。
Kちゃんも、劇中でのピアノ伴奏をやるんだって。
活躍してるね。

よろこびのうた

2008年11月06日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小3)
「よろこびのうた」を両手でしあげてくるのが宿題でした。
とっても元気よく弾けていたけど、左手のド・ソ・ド・ソ・・・という伴奏が、スタッカートになってはずんで弾いていたので、
「これがつながって弾けると、すごくいいんだけどなあ」と提案しました。
右手が同音連打ではずんで弾いてるので、左手だけレガートに弾くのは難しいし、右手の付点四分音符との配分も難しいし、どうかな?と思いましたが、M2ちゃんは「ああ、こういうことか。」と すぐにコツをつかんで弾いてくれて、ホッとしました。
こうやってレガートで弾くと、ぐっと貫禄が出て、さすが大ベートーヴェンの曲です。
ピアノ暦1年と1ヶ月のM2ちゃん、とっても上手になって、2週間後の学芸会では、劇中での「ピアノ係」もやることになってます。楽しみだ!

ショパンワルツOp64.No2

2008年11月05日 | クラシック曲
Nさん(大人)
クリスマスコンサートに向けて、ショパンのワルツ「嬰ハ短調」を練習しています。
基礎がしっかり身についているNさんなので、曲をまとめることは一人で出来る。
これをしてくれると、レッスンの時間は 曲の表現や音色の工夫などに専念でき、建設的なレッスンができるので、本当に助かります。
本当はみんながそうしてくれるといいけど、どうしてもレッスン時間の何分の1かは、間違いのチェックに費やされてしまいますから…
ところで、この「嬰ハ短調のワルツ」ですが、ヒバリはこの曲を弾くとき 16才位の少女が、初めてのダンスフロアまたは バレエスタジオなどに足を踏み入れて、おずおずと踊り始める情景が思い浮かびます。
少女が少しずつ少しずつフロアの中へ進んでいくと、素敵な青年が励ましてエスコートしてくれたので、それに勇気を得て、思い切って踊るうち、我を忘れてクルクル回ったりジャンブしたりしながら、風のように軽く踊るのです。
真ん中のD♭のページは、ロマンティックなパ・ド・トゥです。
…というようなことをNさんに話したら、Nさんは
「私は、最初の短調の部分は『老い』で、中間部は『若い日の思い出』と思っていました」と言うのです。
ヒバリより若いNさんが『老い』を感じて、Nさんよりフケたヒバリが『少女』を感じるとはw(゜o゜)w
ま、「イメージは人それぞれ」の見本ってことで… (;^_^A

ワルツィング・マチルダ

2008年11月04日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小3)
先週、「ケンタッキーの我が家」を仕上げてくるのが宿題だったので、その次の曲「ワルツィング・マチルダ」も「できたらやっておいて」と言われていました。。
「ケンタッキーの我が家」が終わって丸をもらった後、「ワルツィング・マチルダ」を弾いてもらったら、伴奏の和音がいっぱいで難しいのに、Y子ちゃんは1週間で完璧に、それもすごい速さで弾いてきていて、驚きました。
「ワルツィング・マチルダ」は、オーストラリアの民謡です。「第二の国家」とまで言われるほど親しまれたメロディーは、ゆったりと懐かしい感じで歌われるのが主流なのでしょう。
けれどY子ちゃんの元気いっぱいの弾き方も、それはそれで面白かったし、以前に私は、オーストラリアの人たちが輪になって、はずむようなテンポで踊りながら「ワルツィング・マチルダ」を歌っている場面に遭遇したことがあります。
今日はY子ちゃんの演奏で その時の歌を思い出したし、イメージがふくらんだので、ちょっとテンポを変化させたりブレイク(小休止)を挟んだりして、面白く弾けるようなアレンジを思いついて、弾いてみることとなりました。
音楽というのは、決まったスタイルやテンポだけではなく、弾く人や場面などでいろんな工夫ができるもの。
「先生」が「生徒」の演奏から、イメージやアレンジを誘発されることも普通によく起こります。
こうして、同じテキストでも一人一人、自分らしい演奏を積み重ねていく子どもたちを見ているのは、とても楽しいです。

T&Tきょうだい、成長しました

2008年11月04日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小1)
「こねこと小鳥」という曲を練習しています。
右手と左手が『掛け合い』になっていて、おもしろい演奏効果がある曲ですが、実はけっこう難しい曲だと思います。
Tちゃんは、それでもイヤとも言わずがんばっているので、感心だなあと思います。
「バーナム」の『ルーレット』で、ずっと前にやった、忘れていたような曲が当たっても、あっさり譜を見て弾いているのは、読譜力がずいぶん定着している証拠。
Tちゃん、なにげにずいぶん実力をつけているのです。

Tくん(小3)
最近のTくんはすごい。
テキストを意欲的にどんどん進め、バーナムも次々と征服して、今日はなんと、ピンクのバーナム(2冊目の本)の「グループ2」から、10曲を弾いてしまいました。
もう、ピアノでは『先輩』の、妹のTちゃんを追い抜きました。
そして今日は、先週約束していた、彼の「オリジナル曲」というのを、カセットに録音しました。
「めっちゃ緊張する~」と言いながら弾いたその曲は、バーナムのように、細かい音のフレーズが次々転調して上がっていくものです。
しかしバーナムよりずっと、生き生きしてすてきに弾けていました。
こうやって、オリジナル曲を作ってくれるというのは、先生としてもすごく嬉しいことです。
Tくん、また新しい曲を作ったら、録音しようね。
先週も今週も、お母さんの送り迎えなしに 二人だけでピアノに来て二人だけで帰っているT&Tきょうだい。
成長したなあ・・・