HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

二人のアンサンブル「YELL」

2010年05月11日 | レッスン日記(小中高生)
6年生のM&Mコンビ。
コンサートに二人で弾くと決めた「YELL」は、二人とも大好きなようで、とても気合いが入っています。

もう6回目の発表会になるベテランのMちゃんには、ピアノを担当してもらうことになっています。
いかにもピアニスティックな アルペジオやフィルイン、カウンターメロディー(対旋律)など アレンジ全体の雰囲気を盛り上げたり、リズムをとったり、と 重要な役割です。
この「YELL」は、特に ピアノの音色をたっぷり聞かせるアレンジとしました。
サビの部分からはピアノソロもあり、まさに「ポピュラーピアニスト」として不足ない醍醐味を発揮できる作品となると思います。
ピアニストの力量に大いに期待したいところです。

一方、ヒバリ教室に来て丸2年になるM3ちゃんには、専門(?)外の楽器 エレクトーンを担当してもらうことにしました。
最近、とみに大人っぽく、美しい旋律を歌わせることにセンスを発揮し始めたM3ちゃんなので、ここでひとつエレクトーンで たっぷりとメロディーを歌い上げてもらおうという趣向です。
エレクトーンの ピアノとの違い。それは、「音が持続する」ということです。
また、その持続が 電子音であるということ。指を押さえている限り、いつまでも同じ音色がずーっと鳴り続けるのです。
この、「電子オルガン」の特性を逆手にとり、いかに自然音に近く、人間の声で歌っているように、またはバイオリンで弾いているように、豊かな起伏のある音色で歌わせることができるか・・・
それはひとえに、電子オルガン奏者の「右足」にかかっているのです。
みなさんは、エレクトーンというと、鮮やかに足鍵盤の上を飛び回る「左足」に注目すると思いますが、その音色の鋭いキレや、豊かなレガート、そしてダイナミックな強弱などは、すべて「右足」の活躍により コントロールされているのです。
M3ちゃんには、この「右足」を駆使して、美しく旋律を表現してもらいたいと思います。

・・・と、こんな思いで、二人に役割を振ったのでしたが、この「抜擢」は大成功でした。
私のにらんだ通り、二人とも それぞれのセンスを発揮し、週を追うごとに表現の豊かさを増しています。
今日は、後半の楽譜を渡しました。いよいよ華やかなサビが展開します。
来週は、どんな音を聞かせてくれるでしょうか。 楽しみです

できるまでがんばろう

2010年05月11日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小5):
「ドラゴンクエスト序曲」、「5月中にここまで仕上げる」と楽譜に書き込んである場所・・メロディーの冒頭部分なのですが、今日はやっとこさっとこ、といった出来映えでありました。
右手と左手、別々に弾いてもらうと、「練習したんだな!」とわかる、よく覚えている弾き方です。特に右手は、よくやってあってエラいと思いました。
左手も、そこそこわかってはいるんだけど・・・
両手一緒にやると、うーん、たちまち流れが滞ってしまいます。
「さぼってるわけじゃない。まあまあ練習はやってる」としても、それが上手にできるところまでになっていなければ、だめなのです。
幼稚園生や小さい子なら、「毎日3回弾きました」というだけでも褒めてもらえるかもしれません。
けれども、もういろんなことがわかる年齢になれば、「忘れずピアノを弾きました」だけではダメで、それどころか1時間やっても2時間やったとしても、弾きこなせるようになっていなければ意味がない。やってないのと同じで、まだダメのままなのです。
「できた!」という確信に至るまで、何度も何度もくり返し練習したり、弾き方や練習方法を工夫したりして、なんとか『できるように』しなければならない。
そう、ツボは『できるまで』練習する、というところなのです。
Tくんなら、もうそういうことがわかると思う。
大変だけど、大人のセンスで頑張っておくれ。

「連弾ソナチネ」は、前半が驚くほどなめらかに弾けるようになってきました。
後半に入り、少しテンポがアップして 動きが忙しくなりますが、曲を覚えるのが早いTくんなので、早く覚えて、リラックスして弾けるようになってほしいと思います。
なんといっても、自分の中に曲が入って、リラックスして弾いている音は、楽譜を読みながら弾いている音とは 迫力も説得力も、全然ちがうからです。
Tくんの記憶力に期待!

GW明け・Tちゃん

2010年05月11日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小3):
GW明けのレッスンなので、ちゃんと忘れず来るかなー と思っていたら、なんと約束時間より30分近く早く来た!!
よーし、たっぷり練習できるぞ

まずは「連弾ソナチネ」から始めました。
もう、ひととおり最後まで弾いてみているので、あとはしっかり仕上げていく段階です。
いくつかのブロックに区切って練習してきた、最後のブロック・・・つまり一番新しい部分なんですが、一気にそこから、両手奏に突入してみました。
「えっ、難しい・・・」と、まずはびびるのですが、やってみればけっこう弾けているTちゃんなのです。
「ね、弾けるでしょ?」と確認すると、「うん。練習すれば大丈夫そう」と、少し自信を持てたようでした。

6年生のM3ちゃんとデュエットする「タイニー・バブルス」、サビの部分を練習しました。
ほとんどがシンプルなわかりやすいメロディーの「タイニー・バブルス」で、唯一ちょっと複雑な音になるサビの部分を、Tちゃんのソロにする予定です。
ところがやってみると、何とTちゃんは、簡単にこの部分を覚えてしまいました。
これなら大丈夫です。

トトロメドレーも、大体メロディーはわかったようなので、「さんぽ」の部分に続いて「となりのトトロ」の歌の部分も、伴奏をつけて弾いてくることにしました。
がんばりましょう!

スケールを上手に弾く練習

2010年05月08日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小5):
「ティコティコ」山場の、Aメジャーの部分が ひととおり練習できました。
この部分の最後、細かいスケールで駆け上がるところに来ると、それまで弾けていたスピード感がガクンと落ちて、音を探したりつまったり、という状態になってしまいます。
確かにここは、シャープと普通の音がひんぱんに交錯し、指使いも難しいので、たくさん練習しなければいけません。
といって、ただやみくもに繰り返すのは 利口な方法ではありません。
16分音符が4つ一組で、「けた」というひと連なりの横線でまとめられています。
この「けた」単位で 自分の手が一番自然に動きやすいフォームを模索し、見つかったら それが身体で覚えられるまで、何度も繰り返し練習します。
ひとつの「けた」がマスターできたら、次の「けた」へ。
そしてその「けた」もできたら、今度はさっきの「けた」と2つ続けて、なめらかに弾けるか試してみましょう・・・

こうして、少しずつ少しずつ、「滑らかに弾ける」部分を作っては繋げていくのです。
そしてその「なめらかさ」は、無理に力で弾くのではなく、あくまでも「自然に」手首や腕が動いていく、その動きに乗って弾くものでなければいけません。
これをマスターすると、あなたも、驚くほど早く正確に、細かいパッセージが弾けるようになりますよ。
Y子ちゃんも、今日は、こうやって1つずつ、一緒に練習してみたら、あっというほど上手なスケールが弾けるようになりましたよ!
最後に、「ティコティコ」の一番最後のキメを先生が考え、それをY子ちゃんに伝授して、「ティコティコ」は ひとまずアレンジができあがりました。
さあ、あとは、これをかっこよく弾き込んでいくだけだ!

サウスポーのNちゃんへ♪

2010年05月07日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(年長):
ママから「このごろ、『チューリップ』や『ぶんぶんぶん』など自分の知っている歌で ド~ソまでの音で弾けるものを弾きたがります」ときいていました。
今日来たNちゃんは、さっそく『チューリップ』を弾いています。
『チューリップ』は、ピアノに初めて来た2月の頃から、弾きたくてあこがれていた曲です。
今では、その2月の頃よりずっと上手に、はっきりとした『チューリップ』が弾けるようになっています。
「発表会、チューリップがいいな」と言うNちゃんなのですが・・・
今日、先生は Nちゃんが発表会で弾いたらどうかな、という曲を用意していました。
「これなんだけど・・・どう?」
「あっ、ミッキーだ
そう、先生がNちゃんにと思って用意したのは、ミッキーマウス・マーチ。楽譜を作って、ミッキーの絵もつけておきました。

Nちゃんはサウスポーです。
それでも、テキストの最初は、「右手の『ド』の音から」で始まっていて、1オクターブぐらいの音を習得するまでは、ずっと右手だけしか教わらないことになるのです。
せっかくの得意な方の左手は 何か月もジッとしたままで、不得意な右手ばかり弾かされるのはしんどいだろうな・・・と思うので、左手が思い切り元気に活躍できて、なおかつ右手とのコンビネーションで さらに楽しく弾けるよう、「ミッキーマウスマーチ」を選んでみました。
さっそく、最初の方を弾いてみました。
ところが、Nちゃんはもう、右手で弾くことが習慣になり始めて、無意識にサッと右手が動くようになっているので驚きました。すばらしい順応性だ。
これなら、わざわざ左手中心の譜割りにしなくてもよかったか? とも思いましたが、せっかく 普段とは違う経験ができるチャンスである発表会なので、この場で思い切り、のびのびと楽しく「ミッキー」を弾いてもらいたいと思います!
先生が伴奏をつける予定ですが、細部までのアレンジは、これからNちゃんとレッスンしながら、いろんな可能性にチャレンジしつつ 決めていきたいと思っています。

下北沢駅前 ストリート・ライブ

2010年05月06日 | 下北沢いろいろ
「東京インターナショナル・タップ・フェスティバル」を観て、気持ちよく下北沢まで帰ってきたのは、夜の9時半ごろ。

この時間になると、北口のみずほ銀行前には、ストリートミュジシャンの若者たちがいて、演奏をしていることが多いです。
今日は、フィドル、ギター、アコーディオンなどを使った、カントリー系というかアイリッシュ系というか、どちらかというとマニア系なバンドが演奏していました。
そしてヒバリは、そういう音楽が好きなのであった(^◇^)

どうも最近では、ここ「下北沢北口・みずほ銀行前」は、こういうアコースティック・トラディショナル系のミュージシャンのメッカになりつつあるような気がする・・・ いいことだ。

東京インターナショナル・タップ・フェスティバル

2010年05月06日 | いろんな楽器
小田急線の参宮橋にある、国立オリンピック記念青少年総合センターの大ホールで、「東京インターナショナル・タップ・フェスティバル」が開かれたので、友人と二人で、夕方から出かけました。

参宮橋は、下北沢から新宿に向かって4駅です。
友人と下北沢で待ち合わせ、「時間がないし、食事する暇ないから、簡単にお茶してこうね♪」と 駅近くの「ラ・パレット」に入り、お気に入りの美味しいポット・ティーと、スコーン&サンドウィッチ&ケーキと3段重ねの「アフタヌーン・ティー・セット」を注文して すっかりごきげんでおしゃべりに邁進。
ハッと気がついたら、もう開場10分前だ
やっぱりこうなったか・・・
でも大丈夫。ちゃんと、座席指定券持ってるんだもんね。開演にさえ間に合えばいいのさ。
急いで電車に乗り、会場に着いたら ちょうど開演15分前、いい時間でしたわ。

「東京インターナショナル・タップ・フェスティバル」は、現在、日本で活躍している若手のタップダンサーを中心に、海外からもトップアーティストを招聘しての バリバリごきげんなステージでした。

タップというと、ステッキを持ったりシルクハットをかぶったりして、ブロードウェイ・ミュージカルみたいに舞い踊るダンスを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、現代のタップは、ストリートミュージックや、グルーヴ感あふれるビートの利いた音楽や、ラテン・アフロっぽい音楽などに合う、ダンスというより 体を使ったパーカッション演奏、といった方がよいスタイルのものがいっぱいあります。
そして、私の好きなのは、そういうタイプのタップなのです。

若い男性ダンサーの ノリノリのソロもかっこよかったし、ぴちぴちギャルダンサーの、躍動感あふれる群舞も迫力すごかったけど、いちばん圧倒されたのは、アメリカからゲストできて、ソロダンスをみせてくれたダイアンさんでした。
彼女は、年齢60代くらいじゃないかと思う・・・
黒人系のおばさんで、すっごく太ってて、まるで往年のジャズ歌手 サラ・ボーンみたいな雰囲気。
全然、タップダンスをやるなんて思えないルックスなんだけど、彼女のタップといったら・・・

もう若くはないし、飛んだり跳ねたりなんかしない。
スピードがあるわけでもないし、派手なアクションもない。
ゆったりしたジャズの曲に合わせて、落ち着いたステップが流れていく。
ものすごく太ってるし、美人ってわけでもないし、スパンコールのついた黒いチュニックは、特に目立ってるわけでもない。
それなのに、彼女のパフォーマンスは、吸い込まれるように説得力があって、優雅で、セクシーで、すご~く魅力的だったのだ。

フェスティバルが終わって外に出ると、同行した友人も やはり同じ印象を持ったことがわかりました。
「すごいよねー、ダイアンさん
「色気あったね~
「どこが違うんだろね~
二人で考えたけど、よくわからなかった。
ただ、かっこよくて色気があった、ってことだけは明白だった。

ダイアンさんの魅力の分析は、ついにできなかったけど、「うちらもあんなふうな、かっこいいばーちゃんになりたいね~」という目標を胸にきざみながら 解散した我らでありました・・・

今日は山登りだった

2010年05月06日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小5):
いつも時間より早めに来るM2ちゃんが、今日はなかなか現れません。
先週はGWで、レッスンお休みになってたから、長いお休みで 来るの忘れちゃったのかな・・・と思って、電話してみたけど、留守電だ・・
やっぱり忘れちゃったのか と思って受話器を置いたら、その直後にM2ちゃんから電話がかかってきました。
「今日ね、遠足で、高尾山に行ってたの! 今帰ってきたから、遅くなっちゃった」
ああ、そうだったのか。
「高尾山に登ってきたんだ! それじゃ、疲れてるんじゃない? 今日じゃなくて、他の日にレッスン振り替えてもいいよ?」
「うーん・・・」
「じゃ、ママと相談してみたら?」
「はい」
こう言って電話を切りましたが、すぐまたM2ちゃんから電話がかかり、やっぱり今日レッスンに来る、ということになりました。

しばらくして、Mちゃんは 今日一日で日焼けした顔に うっすら汗をうかべて、元気にやってきました。
「ご苦労さんだね。山のてっぺんまで登ってきたのにね」
「うん、でも平気!」
朝6時頃から、支度して出かけたという 山登り遠足を終えての夕方。
気分がハイだから、本人は気づかなくても、きっと疲れているはず。
頭が疲れる難しい譜読みや、じっくり考える表現などには、集中が難しいかと思います。
そこで今日は、遠足で膨らんだ気分のまま元気に弾けるよう、連弾「ハイスクール・ミュージカル」にしぼってレッスンすることにしました。
イントロからAメロのところは、もうすでによくできているので、続きのBメロ、M2ちゃんが中心となってメロディーを弾く部分を練習しました。

最初は、右手メロディーに、ちょっとした重音を重ねて・・・と考え、そのようなアレンジで練習したのですが、弾いているうちに、ここは両手そろえて、ユニゾンで弾いた方が迫力が出ていいんじゃないか、と思えてきました。
「M2ちゃん、ここ、両手で弾くの、どう?難しいかな?」
と M2ちゃんに提案してみると、M2ちゃんは試しに弾いてみて、
「大丈夫、できると思う」と請け合ってくれました。
「そう? じゃ悪いけど、ここ、両手にしてよね。じゃ、はじめからやってみよう」
そこで、先生が、相方Y子ちゃんの代わりに伴奏を弾き、M2ちゃんのパートと一緒に合わせてみました。
「いいね!やっぱり、両手の方がずっと迫力出てる!じゃ、両手ってことに決めよう」
「うん!おうちに帰って、ママに聞かせてあげようっと
M2ちゃんは、まだ指示されていない続きの部分まで、両手で弾いてみています。
「それ、いいじゃない? じゃ、そこも両手で練習しておいてよ」
「うん、わかった!」
今日は、「ハイスクール・ミュージカル」が大きく一歩進んで、形ができてきました

じゃ、M2ちゃん、今日は一日、がんばったね。
あとは、おうちに帰ってゆっくり休みなさいね