三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

人智千響。

2008年09月29日 | 鑑賞
昨日は「人智千響」のため、いつものように単身上京。
国立劇場の英哲さんプロデュース三部作
「空海千響」「大地千響」「人智千響」完全制覇ですよ!

今回、最前列真ん中のお席で、一曲目は自分史上最も英哲さんに近くて、
アホみたいにときめいてました。ホンマに目の前なんですよ!!
天神祭のお囃子のアレンジで、全体としては楽しい曲調なんだけど、
間近で見る英哲さんの演奏は物凄い気迫で、
多分、初めて、英哲さんの太鼓で表現者としての自分を刺激されました。
私はまだ命がけの表現なんて全然できてない。それが悔しいと思った。

「太鼓打つ子ら」は、いつ聴いても泣けてきます。
今回は、和太鼓チームの子どもたちが一緒に演奏してて、
子どもたちを見る英哲さんの目の優しさに更に泣けました。
和太鼓を舞台芸能として確立したのは、間違いなく林英哲で、
今日の和太鼓は林英哲なくしては絶対に有り得ないわけで、
今、和太鼓をかっこいいと思って一生懸命やってる子どもたちはその意味において、
すべからくみんな英哲さんの子どもたちなんだなぁって思った。

いちばん好きだったのは、日舞と和太鼓の共演。
キレ、緊張感、完璧なリズムアンサンブル、抑制の効いたモノクロの世界。
舞踊もかっこよかったけど、
そこに並んで引けを取らない風雲の会の身体表現力に改めて感動しました。

最後は「七星」。大太鼓13台は圧倒的な迫力。
初め、奈落の底から大太鼓が聞こえてくる演出には鳥肌立ちます。

ああ、これは行けるものなら2日間とも行くべきでした。
…て、いつも思うねんけど。
1日目は英哲さんだけ見て、2日目に舞台全体を見る、
なんて贅沢できたら最高やのに。

コメント
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