三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

別冊東北学vol.5。

2023年01月11日 | 読書
 
特集は「壁を超える」
東北と被差別部落の問題が取り上げられている。

巻頭グラビアが大阪の太鼓集団「怒」。
昔、何度か演奏を聴いたことがあるチームが
いきなり出てきてびっくり。

「怒」は太鼓づくりの町・浪速で結成された。
太鼓づくりは皮革を扱うために
職人たちは差別されてきた。
作られた太鼓はあちこちで使われていても
自分たちの演奏するものではなかった。
それを取り戻すためにできたチームだ。
私はもう何年も聴いていないけれど、
いい演奏だったから何度か聴きに行ったのを覚えている。
(文中に出てきた残波大獅子太鼓もその頃に聴いてる。
 ここも、いいチームだった。
 その後、林英哲という名の沼に堕ちて今に至る…)

東北では、そういう皮革業への差別視はないという。
狩猟文化が根づいているせいもあるし、
また被差別部落そのものがない、あるいは、
あっても関西のような厳しい差別とは違った、のだそうだ。
私自身は大阪で育って、人権教育の中で
部落差別問題を学んだけれど、実感としてはない。
ただ、全国どこでも同じような問題があるのだとばかり思っていた。
とんだ思い込みである。

こうやって見ると、東北って遠いんだなぁーと思う。
大阪と東北がこんなふうに1冊の本の中で並べられるのは珍しい。
そして、並べられると、歴史も文化もまるで違って、
そもそも交流、接点が少なかったのだと、あらためて感じる。
たとえば、東北からの出稼ぎ先は東京が中心で
西成まで来る人はとても少ない、という事一つでも。
それなのに、なんでこんなに東北に惹かれるのか。
それでも、やっぱり東北はこんなにも遠いのか。


 椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
 1月25日(水) 三味線三昧@京都・天Q
 2月5日(日) 古今東西 弦MEETING@京都GATTACA
►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
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