三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

鈴木主水。

2015年07月10日 | 三味線のはなし
更新が滞っているのはネタ切れではなく
単にちょっと忙しいだけなんです。

さて。

門付けの続き。

今の津軽三味線は、門付けで演奏されていたものとはまったく違います。
まぁ、考えてみていただければいいのですが、
門付けです。
共同体のルールとして認められた生業だけれど、
別段歓迎されるわけでなく、
お互いに素晴らしい演奏を期待している関係ではない。
そんなところでは、今の津軽のような、
我の三味線聴いてくれーーというノリは生まれません。

そもそも、
門付けでは重い太棹は使わない。
最初の、津軽三味線の定義からは外れていますが、
まだ「津軽三味線」なんて呼び名もなかった頃の三味線は
今とは在り方がまったく違ったのです。

津軽三味線 高橋竹山の世界 (CD5枚組)
高橋竹山
Sony Records


ここに収録されている「口説節」は、門付けに近いものだそうです。
単調な節の語りに、三味線は合いの手のようにジャンジャンと入る位。

これが、わずか数十年で
津軽三味線曲弾きに進化するって、
すごいことだなと改めて感じるのでした。


◆津軽三味線対決◆

2015/7/25/sat
カフェ&バー天Q(京都・千本中立売)
start/19:30 投げ銭制
出演:はたこーじ,itaru,万響



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