三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

地道な宣伝の効果。

2019年01月26日 | 鑑賞
この数か月、何かの回し者のように
ライブのたびに宣伝してきた映画「津軽のカマリ」。

なんと、ついに
本当に見に行ってくれた人が!!

この前、一緒に見に行った友人を含めて
少なくとも2人は動員したということですね。笑



今の津軽三味線は“かっこいい”と思う。
洋楽器とも互角にセッションできるし、
音の迫力もビート感もテクニックも現代的だ。

でも、昔の津軽三味線はもっと違ったと思う。
昔といっても、ほんの何十年か前のこと。
だけど、今の津軽三味線の音からは消えてしまったものがある。

それが「津軽のカマリ」なのかもしれない。

田んぼでの労働、飢饉の記憶、
イタコやオシラサマ、あの世とこの世が交わる場所、
ねぶた祭の爆発的なエネルギー、
雪に閉ざされたモノクロの冬景色。

洗練されたものじゃない。
もっと、痛くて哀しくてやるせなくて
でも、生きる力を奥底に溜め込んだ音色が
津軽三味線だったんじゃないのかなと思う。

津軽三味線に限らず
世界中のいろんな音楽、芸能において
同じようなことが起きていると思う。
それが悪いとは言わないし、言えない。
ただ、忘れないでいたいと思う。



Shamisen + vocal 松浪千静
Official website
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►ライブ予定
2月13日(水) 天Qライブ
3月17日(日) 津軽のジャワメギ 津軽の五大民謡を踊る!唄う!弾く!
 詳しくはこちら

►演奏依頼 承ります
 ステージイベント、パーティ、ブライダル、レクチャーコンサート、
 ワークショップなど、三味線出張演奏いたします。
 小さな会場でも、ご予算が少なくても大丈夫。
 ブッキングライブ、コラボレーションなども歓迎。
 こちらからお問い合わせください

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