自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,今(39)

2018-03-18 | マンサク

アシマダラブユと再会。今度こそ超近接で撮りたい! そう思って,努力しました。まず気づかれては逃げられるので,そっとそっと。

そのうえで,レンズをうんと近づけます。花をのぞき込むブユの複眼がとらえられました。上からしか見えないので,口はさっぱり写せませんでした。

 

なんとか横から近づきたいので,見る角度を変えました。でも,花弁が視野を遮りました。止むをえません。

 

「よし,今だ!」。そう思ってシャッターを切ったコマが下のものです。吻がわずかに見えます。わずかな被写界深度でこのぐらいならマアよしとしましょう。

 

丹念に観察を続けていると,味わい深い光景がプレゼントされるのがふしぎなほど。欲を持たずに,昆虫と向き合うことがたいせつですね,きっと。 

 


ホソヒラタアブの卵(続々)

2018-03-18 | ヒラタアブ

九日目。朝起きて,まずは卵を確認。まだ孵化していません。ルーペでよく見ていると,頭の黒いところがわずかに動きました。「これは今日中に孵化するな」と感じました。そうしてしばらく見ていると,なんと卵の先,つまり頭部がもこもこっと出て来た感じがしたのです。

「あっ! 誕生するんだー!」。もうびっくり。すると頭が出始めたのです。息を呑み込むとはこんなときの形容語なのかもしれません。どきどきしながら,カメラを構えて撮影を続けました。とにかくどんどん撮りました。

 

 

ほぼ出終わりました。透き通ったからだの先端に見える頭部。黒い器官の先端が口。

 

ときどき頭を上げるしぐさをしました。

 

Uターンして殻から去って行きます。それにしても見事なまでの透明感。

 

頭をぐうーっと上げました。

 

そこにもしアブラムシがいたら,もちろん口にします。生まれたばかりなのに! これが過去観察をとおして確認してきた事実です。見つける本能はじつに大したものです。

これらの写真はわたしの宝となるでしょう。

 

 


チャンス! ビロウドツリアブ激写

2018-03-18 | 昆虫

ビロウドツリアブと再会しました。そして,今度は前と違って割合しっかりその姿を記録することができました。

ホシノヒトミの花に脚を乗せて吸蜜をしていました。脚先も口吻も,花粉がどっさり付着。

 

ときどきからだを休めるようにして葉の上でじっとしていました。 

 

舞い上がると,また吸蜜行動に戻りました。

 

しばらくしてまた葉の上で休みました。槍のような口吻がみごとです。 

 

かと思うと,再びホシノヒトミへ。口吻が蜜源に届いているのがよくわかりました。わずかに曲がっているのが見えます。真っ直ぐで硬そうな吻には意外にも弾力性があるようです。 

 

今回,ビロウドツリアブの吸蜜行動がずいぶん見えて来ました。

 


ロウバイ,今(5)

2018-03-18 | ロウバイ

体長2mmほどの小さなハチが花の中にいました。トビコバチのなかまと思われます。小さすぎるので,そこにいることがわからないほどです。 

 

花弁を開き加減にして接写撮影をしました。小さいながら,しっかりしたからだ付きをしています。触覚と複眼がいかにも行動性を物語っているようです。 

 

真横から写しました。頭・胸・腹がみごとなスタイルをかたちづくっています。

 

体長わずか2mmの中の,こんなに巧妙な世界にただただ驚くほかありません。わたしたちはメートルの世界の生きもの,このトビコハチはミリ界のいのち。自然界の階層性を感じさせる出合いです。