自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,今(35)

2018-03-11 | マンサク

めったに見ないこのハエの名は何なのでしょう。もしかすると,ハチに分類されているのかもしれません。それほどに,わたしには同定はむずかしい作業です。それでいて。厳密にわからなくてもそれはそれでいいやと,いつも思っています。なにしろ,写真をとおして観察できる世界をたのしんでいるだけなのですから。 

 

からだの割には頭部が小さく,数珠状の触角がりっぱです。その触覚には花粉が。

 

蕊に乗りかかって,内部を覗き込んでいます。かなりの関心を示している様子。

 

からだを覆う毛はからだの保護に役立っているでしょうし,花粉の運搬役としても貢献していることでしょう。名のわからない昆虫たちがこうして次から次へと訪れています。 

 


ハコベの昆虫たち(2)

2018-03-11 | 昆虫と花

ハコベの花は直径が5mm程度なので,訪れる昆虫はふつうそれに見合った大きさです。中には,意外に大きいなと感じるものを見かけることがありますが,それは例外です。花は,来てほしい訪花昆虫の大きさを計算して設計されています。つまり,小さな花には小さな昆虫がやって来る,というのが自然な姿なのです。

ハコベの花で小さなアリが蜜かなにかを舐めているのを見かけました。アリが来るのはふしぎかもしれませんが,ホシノヒトミにはアリが好んで訪れます。それを思えば,ハコベだって結構魅力的なのかもしれません。ほんとうのところはアリに尋ねてみなくちゃわかりませんが。

さて,アリは頭を花の奥に差し込み,しばらくこの姿勢でいました。

 

終わると,ゆっくり頭を外に向け,隣りの花に移って行きました。

 

これまでの観察例から見ると,アリが積極的な受粉・送粉貢献者とは思えませんが,なにがしかの貢献をしていることは確かなようです。

ところで,「ハコベ・昆虫」をキーワードにして検索すると,昆虫の姿はほとんどありません。やはり自家受粉が主体で,一般的には訪れる昆虫はすくないということなのでしょう。

しばらくこの花に注目しておこうと思います。