自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,今(42)

2018-03-21 | マンサク

前回の記事で取り上げたタマゴクロバチ,あるいはアオムシコバチと思われるハチを再び取り上げます。

とにかく採餌中のアップ写真を撮りたくて,このチャンスを狙っていました。辛抱のいる話です。複眼を入れて,口を入れて,というのが今回の基本。 

 

からだ一部が柱頭に触れました。

 

さらに花の奥に進みました。 

 

花のいわば底部分に着くと,口を当てて餌を食べました。時間は瞬間的なものでなく,いくぶんゆっくりとしたものでした。

 

からだをすこし出してきたところ撮ったのが下写真。ゴツゴツしたからだはいかにも頑丈そう。外骨格で身を覆っているという感じです。

 

食餌を終えて満足なのでしょう。 

 

いえいえ,まだ食餌行動が続いていました。口がそれを物語っています。小さな虫の顎がこれだけ写ると,虫の表情が見えて来そうな気になります。 

  


ホソヒラタアブ,幼虫の誕生

2018-03-21 | ヒラタアブ

産卵行動を目撃し,産付卵を確認してから五日目。

朝,ホトケノザに付いた卵を見ると,なんと誕生し終えている瞬間でした。まったくの偶然! こういう観察チャンスはめったにありません。それでしっかり記録することに。

とにかく一枚撮っておかなくてはと,大慌てで記録した写真です。ぼけているのは臨場感としてご勘弁を。

 

ゆっくりからだを曲げて出て来ました。純白の瑞々しいからだです。卵の長さは1mm程度ですから,ピントを合わせるのがたいへん。

 

からだを真っ直ぐにして前に向かいました。 

 

立体感を出したくて,斜めから撮りました。反り返った葉先の向こうに,かろうじて写し込むことができました。

 

すっかり出終わりました。

 

 

幸運にもたまたま観察できた事例となりました。ビッグチャンスといってもよいでしょう。さらにうれしいことに,二例目も記録できたのです。これは次回記事にします。 

 


ロウバイ,今(7)

2018-03-21 | ロウバイ

またまたトビコバチに出合いました。今年は,それだけ他の昆虫が来なかったということでもあります。異常な寒さだったので,ロウバイは途中から萎みかけたものがほとんどでした。そういう環境変化のせいで,出合いが少なかったのです。

もちろん,このトビコバチを撮ることに。ただ,これまでとは違った角度から見てみました。 

 

ちょうど真上から撮れるチャンスがありました。 

 

コバチは脚でしっかりからだを支えながら,ゆっくり前に進みました。 

 

上から頭胸部を見ると,光の加減で毛の生え方が見事なほどによく見えます。

 

こんな角度から見えるときがありました。前脚の毛が確認できます。被写界深度が極端に浅くなるので,複眼・口がややボケ気味。これが限界というところまで迫って撮った一枚です。

 

今年のロウバイは,トビコバチとの深い出合いをプレゼントしてくれました。ただただ感謝。