自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,今(33)

2018-03-09 | マンサク

またケブカカスミカメの話題です。これまでは超近接までは至らないままでした。今回はとにかく迫りたいという気持ちで,レンズを向けました。 

 

気づかれたら,パッといなくなるカメムシです。かなり敏感です。それで慎重のうえにも慎重を期して。まず前方向から撮りました。 

 

 

「よし,よし。口吻を入れて」「複眼も」。そんな調子で,慌てずに斜め上から撮りました。 

 

 

微妙にレンズの位置を変えていきます。口吻の先が見えました。それでシャッターを押しました。からだに付着した花粉が行動を物語っています。 

 

光の方向を考えながら,複眼を撮りました。

 

 

至近距離から横も。

 

 

やや下方向か頭部・腹部をねらいました。口吻の収納がわかります。からだの込み入ったつくりが,おもしろいように見えています。

 

 

コンデジでここまで迫って記録できると,満足できます。

 


ハコベの昆虫たち(1)

2018-03-09 | 昆虫と花

ハコベの花はとても小さく,緑の萼片に隠れたようにして咲きます。そのわずかな白い色彩が虫の目に触れるようで,小さな昆虫がときどき訪れているのを見かけます。

このハコベ,自家受粉する花として知られています。しかし,昆虫に仲立ちしてもらって他家受粉した方が種の保存としてはずっとよいはず。自家受粉すると鵜呑みするだけでなく,ちょっと立ち止まって,「白い花弁がある。訪花昆虫がいるにちがいない。ではどんなものが?」とふしぎ感を抱く方がたのしいのじゃないかな。もしかするとものの見方・考え方を広げるきっかけになるかもしれません。

あるとき,オドリバエに似たハエが花の中を覗き込んでいました。白い花に黒っぽいからだは,からだが小さくても目に飛び込んできます。体長は5,6mmといったところ。からだには花粉がいっぱい。 

 

近寄ると,長い口吻がとても印象的でした。付着した花粉はハコベのものでしょう。オシベもメシベも見えます。

 

前から見るチャンスがありました。吻のかたちがユニーク! 

 

歩いて隣りの花に移って行きました。  

 

このハエは初めて見るものでした。目を凝らすと,おもしろいくらいに発見が続きます。