楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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「いとし子よ」の中でー長崎の被爆者だった永井隆博士

2015年08月11日 08時27分19秒 | つれづれなるままに考えること
永井隆氏は『いとし子よ』の中で日本国憲法についてふれ、
自分の子供、誠一とカヤノに戦争放棄の条項を守ってほしいと書いている。
日本国民に言っていると考えて良い。



「私たち日本国民は、憲法において戦争をしないことに決めた。(中略)

日本をめぐる国際情勢次第では、日本人の中から、
憲法を改めて戦争放棄の条項を削れ、と叫ぶ者が出ないともかぎらない。
そしてその叫びが、いかにももっともらしい理屈をつけて、
世論を日本再武装に引きつけるかもしれない。

そのときこそ、……誠一よ、カヤノよ、たとい最後の二人となっても、
どんなののしりや暴力を受けても、
きっぱりと「戦争絶対反対」を叫び続け
、叫び通しておくれ!

たとい卑怯者とさげすまされ、
裏切者とたたかれても「戦争絶対反対」の叫びを守っておくれ!(中略)

愛するものは滅ぼされないのだよ。
愛で身を固め、愛で国を固め、愛で人類が手を握ってこそ、
平和で美しい世界が生まれてくるのだよ。
いとし子よ。敵も愛しなさい。愛し愛し愛しぬいて、こちらを憎むすきがないほど愛しなさい。

愛すれば愛される。
愛されたら、滅ぼされない。
愛の世界に敵はない。敵がなければ戦争も起らないのだよ。」
(長崎の被爆者で医師であった永井博士「いとし子」より)


今、戦争放棄の条項を削れと言わんばかりの者が政治家の中にいる。
もっともらしい理屈をつけて世論を日本に武力を行使しろと、
言っている者がいる。
負けてはならない。武力行使は絶対反対と叫ぼう。
それが戦争につながる。


コメント (4)
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