そうなんだ。

外国語で知ったこと。

感動しました。  英語

2018-11-28 18:02:17 | 映画
当時
私が通った東京板橋区の公立中学校には、地域の4つの小学校の児童が進学しました。
私が卒業した小学校の児童は、二つの中学校に分かれるので、ここでは少数派でした。

中学校に上がって、他の小学校から来た男子を見て驚いたのは、大人っぽかったことです。
体が大きかったり、声変わりをしていた男子もいました。
そして、何より新鮮だったのは、洋楽を聴いていたこと。

外国のアーティストなど、全く選択肢になかった環境から、英語の歌を好む男子を見て、かなり影響されました。
隣の席の男子が聴いていたのが、『クィーン』 です。
この男子と話を合わせたかった私は、早速LPレコードを買いました。

『シアー・ハート・アタック』 に続いて、『オペラ座の夜』 も買ったことを覚えています。

本日は私のバースデー。
中学生の頃を思い出しながら、クィーンの映画 『ボヘミアンラプソディー』を観てきたところです。



映画で流れる曲は全て知っていましたが
フレディの苦悩は知りませんでした。

彼女がいながらにして、自分がゲイであることに気が付いた時の動揺。
記者会見で音楽のことではなく、自分の性癖に関する疑いばかり質問された時の、苛立ちや憤り。
死から逃れようのないエイズだとわかった時の、落胆と焦り。

エイズに罹ってしまった苦悩を乗り越えて参加したのが
「アフリカ難民救済」を目的とした、1985年に行われた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブエイド」。

会場を埋め尽くす聴衆を前に、20分の持ち時間にパワー爆発のパフォーマンスを繰り広げるシーンでは、
私は鼻をすすりながら、リズムを刻んで、歌詞がわかるところは歌いました。

中学生の頃は子供だったので、ハンサムなドラマーのロジャーのファンでしたが
あの透き通って、広い音域を持ち、伸びのある声を持つフレディなしでは、クィーンは語れません。

フレディは、1991年の亡くなる前日にエイズを公表して、翌日に亡くなっています。
おりしも、この1991年は私が最初の子供を産んだ日です。
ここで言おうとしているのは
私の子はフレディの生まれ変わり? という話ではありませんよ。

中学生だった娘時代にフレディを知り、母となり娘を卒業した年にフレディが亡くなったのです。

ね。 私の青春時代の象徴だったと思い込んでもいいですよね。

とにかく、映画は感動しました。
今日はこの表現を英語でお伝えします。

「I was very moved.」(アイ ワズ ヴェリー ムーブド)・・・私はとても感動しました。

「move」が動くという意味はご存知でしょう。 受け身の形で人の心を動かす。という意味になり “感動する” になります。

もう、人はゲイとかなんとか関係ないですよ。
そういう気持ちにもなりましたし、
私も精一杯生きようと、新たに年齢を迎えたこの日、さらに前向きな気持ちになりました。

誕生日ですので、パンフレットも買いました。







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椿  学名

2018-10-17 15:14:03 | 映画
葉室麟・原作の映画『散り椿』を観てきました。

葉室麟さんは私と老母が好きな作家で、私たちはほとんどの作品を読みました。
彼の描く時代小説はしっとりと落ち着いています。 
2014年に公開された『蜩の記』も二人で観に行きましたが、今回も母と鑑賞できたことをうれしく思います。

残念なのは、葉室麟さんが66歳という若さで昨年末に亡くなられたことです。
まだまだ作品を読ませて頂きたかったです。

『散り椿』も、しっとりした良い作品でした。
雪、紅葉、大雨、緑そして鮮やかな花をたくさんつけた椿。
日本ならではの景色は、全てが不思議と懐かしく、とても美しく、風景映像だけでもうっとりさせられました。

主人公を演じた岡田さんは、まるで当時(江戸時代)の人ではないかと思えるほど
立ち振る舞いが武士なのです。
しばらくは余韻にひたりたいので、V6のメンバーとして踊っている姿は見たくありません。

岡田さんが演じた主人公の妻が亡くなる前に、願い事をします。
夫婦で故郷を離れて暮らす今、自分はもう故郷に帰れないだろうから
夫(岡田)に自分の代わりに故郷の散り椿が咲き誇る様を見て欲しい。

そして、妻が亡くなった後に岡田さんが故郷に帰って云々とストーリ-が始まります。

椿。

椿は古くから日本人に愛された花で、『古事記』『日本書記』『万葉集』にも出てきます。

出雲地方を旅行した時に立ち寄った『八重垣神社』には、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の妻である稲田姫が
二本の椿の枝をお立てになったのが始まりであると言われる『連理玉椿』がありました。
事実ならそうとう古いですよ。

椿を調べているうちに、椿の学名が

「camellia japonica」(カメリア ジャポニカ)・・・椿

であることを知りました。 
学名というのは、生物学的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称です。

「japonica」(ジャポニカ)は、“日本”を意味するラテン語です。

とすると、カメリアは?

この花をヨーロッパに紹介した宣教師のカメルさんに因んで、カメリアになったそうです。

桜はもともと日本の花として有名ですが、椿もそうだとあらためて確認しました。



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スチール写真  英語

2018-09-29 21:06:57 | 映画
映画の完成披露試写会に当選したので、有楽町マリオンへ観に行ってきました。
主演俳優らの舞台挨拶に居合わせるのは、初めての体験です。

11月9日公開予定の「体操しようよ」。

司会のお姉さんが初めに客席に向かって言いました。

「皆さんによる撮影のお時間を30秒取らせて頂きますので、それまではどうぞスマホをしまって下さい」

撮影が許されるんですね。
公開番組等を観に行ったこともありますが、すべて撮影は禁止でした。

俳優陣が舞台に登場し、客席は盛り上がります。 気が付くと、私も舞台に向かって手を振っていました。
俳優陣の挨拶やトーク中も、私は30秒で上手く写真が写せるか気になってしかたありません。
とりあえずスマホケースを外して、スマホを身軽にしておきました。
万が一、ケースが閉じたりしてモタモタするといけません。

いよいよ撮影タイム。

司会 「皆さんはもう少しお待ちください。 まずは取材の方のスチール写真からです」

俳優さんたちは司会のお姉さんの指示にしたがって、正面・左右と体の向きを変えてポーズを取ります。
その後、客席後方のテレビカメラに向かって手を振ります。
まだぁ~!?

ようやく、私たちの番になりました。



草刈正雄さん、カッコイイでしょ?
スマホにしては、上手に撮れました。

ところで、スチール写真。
意味的には映画の宣伝・広告用に撮られた場面写真のことですが、スチールとはどんなスペルの英単語なのでしょうか。
とりあえず、広辞苑を引いてみました。
そこに出ていた元になる英単語は 「still」。

「still」(スティル)って、“まだ”っていう意味のですか?

英和辞典の「still」の解説冒頭の語義の展開に
“「静かな・静止した」から(状態があいかわらず)→ (依然として) → 「今もまだ」となった
と書いてあります。

「still」(スティル)・・・まだ・じっとして動かない・静止した

静止した場面写真から、「still photo」という言葉が出来て、日本語のスチール写真になったようです。
発音が (スティル) から (スチール) と微妙な変化を遂げていたので、ピンとこなかったのです。

なるほど。 「still 写真」なのですね。

舞台挨拶の最後に、司会のお姉さんが言いました。

「皆さん、今お撮りになった写真を是非 SNS にアップして下さいね」

なるほど。 そういうことですか。 良い宣伝になります。

この後、映画の上映を楽しみました。

コメント (2)
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リコール  英語

2018-07-11 15:05:59 | 映画
『半沢直樹』シリーズを読んで以来、著者である池井戸潤氏のファンです。
最近ではテレビドラマの『陸王』が話題を呼んでいました。

私が面白いと感じた本は、一日の大半を家の中で過ごす86歳の母(一人暮らし)に回します。
結果、老母も池井戸潤作品のファンとなりました。

このたび、池井戸潤氏の作品である 『空飛ぶタイヤ』 が映画化されたので
母を誘って観に行くことにしました。

老人は他にやる事がなくとも、朝一番に用事を済ませてしまいたいものらしく
初回上映時刻である9時30分を希望しました。
おいおい、朝9時半から映画鑑賞かい? と、呆れていたところ

「その時間帯であれば、行きたい」 

その日午後勤務シフトの夫の申し出があり
映画鑑賞に関しては、初めての組み合わせ(老母・夫・私)で、朝一番に映画館に向かいました。

『空飛ぶタイヤ』というタイトルだけ聞くと、『空飛ぶ絨毯』 に似ているので
ロマンチック感や冒険感がありそうですが、まったく違います。
走行中の大型トラックのタイヤが外れて飛び跳ね、運悪くそのタイヤに激突した通行人が亡くなります。
そこからの 『空飛ぶタイヤ』です。

最初は運送会社の整備不良と処理されますが、そこは、中小企業の味方である池井戸潤氏の作品です。
遂には、大手自動車メーカーのリコール隠しが暴かれます。

本日は、しばしば耳にする “リコール” を取り上げます。
英語でのスペルは 「recall」。
再びの意味を表す 「re‐」に、 呼ぶの意味を持つ 「call」 がくっついて

「recall」(リコール)・・・《欠陥商品などを》回収する・《国・チームに》呼び戻す・ 思い出す・思い出させる

車に関しては、法律があります。
設計や製造段階を原因とする不具合が発見された場合、メーカーは国土交通大臣に届け、該当する製品を無料で整備しなければならない。

車の所有者にすれば、当然のことですが
メーカー側にすれば、コストと信用面で大損するのです。

この映画に出てくる大手自動車メーカーも、大損をさけるためにリコール隠しをしていました。

実際、
現実の世界では、自動車メーカーだけでなく、建設メーカーその他でも隠蔽が発覚しています。

ストーリーの見ごたえは言うまでもありませんが
高橋一生さんやディーン・フジオカさんら、イケメン俳優の恰好いいこと・・・。
見とれてしまいました。

あっと言う間の2時間。 3人とも大満足。

映画好きとはいいながらも
前回の映画鑑賞から、1年半も間を開けていました。
今回も前回の鑑賞直後と同じ気持ちです。

これからは、ちょくちょく映画を観に行こう!


コメント (2)
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