きっかけは、昨年11月11日の朝日新聞朝刊の紙面広告でした。
東京国際フォーラムにて、大友直人さん指揮の東京フィルハーモニーと玉置浩二さんのステージ。
玉置浩二さんはとても歌唱力もあり歌も上手だと承知していました。
なぜか、とても心惹かれたのです。
何度もこの紙面を眺めました。
チケットの値段が高額であることと、コロナ状況が見通せなかったので
友人に声を掛けるのは差し控え、一人分のチケットを予約しました。
昨日、東京国際フォーラムAホールで催された、このコンサートに行ってきました。
2階席でしたが、顔を見ることにそれほど重きを置いていなかったので
全体を見下せるこの席で充分でした。
かえってスクリーンが見やすかったので、良かったかもしれません。
オーケストラの奏でる音は、どんなに大きくてもうるさく感じません。
耳に心地よいのです。
これがスピーカーを通した音となると、最近は疲れてしまいます。
流れるような演奏に歌を合わせることは、とても難しいでしょうけれど
玉置浩二さんとてもお上手。
オーケストラに負けたり勝ったりすることなく、とても素晴らしいハーモニーを創り上げていました。
歌と演奏を聴いていて、心を揺さぶられ、涙が出てしまいました。
隣の席の女性も鼻をすすっていましたが、私はいい音楽に包まれて涙が出たのは初めてです。
「夏の終わりのハーモニー」や「メロディー」はしっとりとして、感動したのは言うまでもありませんが
これぞオーケストラとのコラボ! と唸らせてくれたのは
「田園」
まずオーケストラが、ベートーベン作曲 交響曲第6番 「田園」を演奏しました。
その後で、玉置浩二さんの曲である「田園」が歌われるのですが
この速いテンポの歌に、ベートーベン「田園」の出だし部分の主題フレーズが何度もかぶせられるのです。
クラッシックとポップスの同名のタイトルの曲が、上手い具合にマッチしていました。
オーケストラ用の楽譜を誰が書いているのか、感心してしまいました。
クラッシックの曲であれば、すでにオーケストラ用の楽譜があるでしょうけれど
ポップスの曲の伴奏として、弦楽器パート・管楽器パート・打楽器パートのそれぞれの楽器ごとに
楽譜を書き上げねばなりません。
楽譜を英語で
「score」(スコア)・・・楽譜・総譜
総譜は全てのパートがまとめて書かれている楽譜のことですが
音大での息子によれば、「フルスコア」とか「トータルスコア」と呼んでいたそうです。
話をもとに戻します。
昨年、新聞広告を見た時にピンときた勘は、大当たりでした。
これからも、「オッ」と感じた全てのものは、トライしてみようと思います!
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