だんだんと、写真を現像しなくなりました。
デジタル写真は、世界中の人々が見れます。
しかし、良し悪しです。 身近な人の目に留まらない可能性があるからです。
プリントしてあれば、目にする機会はあるでしょう。
例えば、
最近写真をプリントしなくなっている私が、突然亡くなったとします。
遺影を決めるにあたって、私のスマホから ”笑顔の素敵な写真” を残された家族は探し出せるでしょうか?
そこで夫と決めました。
一年に一枚、これと思う自分の写真をプリントしようと。
そうすれば、選びやすいですし
「ねぇねぇ、なんでその写真なのよ!」
なんて、あの世でがっかりすることもないでしょう。
先日、
デジタルであれば、おそらく私の目に触れることはなかった写真を見つけました。
第二次世界大戦に出征する母の叔父にあたる人を囲んだ写真です。
横向きに掛けられた旗に 「祝 入営 菅八郎君」 の文字が読み取れますが
祝い事に付き物の、浮かれた気持ちの人はいなかったと想像できます。
ちなみに
現在は88歳になる私の母は、真ん中の列に立っている3人の子供のうち、右側の女の子です。
この八郎叔父さんは、背が高くってイケメンだったと母も祖母もよく話していました。
叔父さんと言っても、当時は二十歳前後だったのですけれど。
血がつながっているから、思うのかもしれませんが、とても優しそうな顔立ちのハンサムだと私も思います。
結婚の約束をした状態での出征で、そのまま帰らぬ人となりました。
婚約者だった千代子さんは平成時代半ばで、独身のまま人生を全うしました。
長く交流のあった母は、千代子さんと靖国神社にお参りに行ったものです。
今にして思えば、私も御一緒させてもらえばよかったです。
第二次世界大戦を英語で
「World War Ⅱ」(ウォーウォートゥー)・・・第二次世界大戦
発音は、(ウォーウォーツー)と聞こえるので、(ウォーウォーツー)と言えば通じます。
現像されていた一枚の写真を目にして、様々な思いがよぎりました。
#写真 #プリント #出征祝い