だんだんと、写真を現像しなくなりました。
デジタル写真は、世界中の人々が見れます。
しかし、良し悪しです。 身近な人の目に留まらない可能性があるからです。
プリントしてあれば、目にする機会はあるでしょう。
例えば、
最近写真をプリントしなくなっている私が、突然亡くなったとします。
遺影を決めるにあたって、私のスマホから ”笑顔の素敵な写真” を残された家族は探し出せるでしょうか?
そこで夫と決めました。
一年に一枚、これと思う自分の写真をプリントしようと。
そうすれば、選びやすいですし
「ねぇねぇ、なんでその写真なのよ!」
なんて、あの世でがっかりすることもないでしょう。
先日、
デジタルであれば、おそらく私の目に触れることはなかった写真を見つけました。
第二次世界大戦に出征する母の叔父にあたる人を囲んだ写真です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/2c/f280ab4576aa7380cbeecd49b954ace5.jpg)
横向きに掛けられた旗に 「祝 入営 菅八郎君」 の文字が読み取れますが
祝い事に付き物の、浮かれた気持ちの人はいなかったと想像できます。
ちなみに
現在は88歳になる私の母は、真ん中の列に立っている3人の子供のうち、右側の女の子です。
この八郎叔父さんは、背が高くってイケメンだったと母も祖母もよく話していました。
叔父さんと言っても、当時は二十歳前後だったのですけれど。
血がつながっているから、思うのかもしれませんが、とても優しそうな顔立ちのハンサムだと私も思います。
結婚の約束をした状態での出征で、そのまま帰らぬ人となりました。
婚約者だった千代子さんは平成時代半ばで、独身のまま人生を全うしました。
長く交流のあった母は、千代子さんと靖国神社にお参りに行ったものです。
今にして思えば、私も御一緒させてもらえばよかったです。
第二次世界大戦を英語で
「World War Ⅱ」(ウォーウォートゥー)・・・第二次世界大戦
発音は、(ウォーウォーツー)と聞こえるので、(ウォーウォーツー)と言えば通じます。
現像されていた一枚の写真を目にして、様々な思いがよぎりました。
#写真 #プリント #出征祝い