奈良には、新木山古墳と呼ばれて、陵墓参考地として宮内庁が管理している古墳が二つある。一つは広陵町にある三吉陵墓参考地とされる前方後円墳の古墳と、もう一つが大和郡山市にある郡山陵墓参考地として宮内庁が管理する古墳である。
大和郡山市にある新木山古墳は、近鉄橿原線郡山駅が最寄り駅になるが、この日は、JR郡山駅から歩いていくことにした。駅からは、西に向かって、道なりに歩いていくとほぼ一本道である。途 . . . 本文を読む
聖徳太子の生誕の地と伝えられる橘寺の本堂の南側に、二面石と言われる奇妙な石造物がある。
北面が、善の顔を表し、南面が、悪の顔を表すと言われ、われわれの心の持ち方を表しているとされている。確かに、北側の顔は、丸顔で優しそうな顔をしているし、南側は、何となく悪人面と言われればそんな気もする。顔が途中で切れているような感じもするので、別の石と組み合わせて使われたのかもしれない。
. . . 本文を読む
會津八一の歌碑は、奈良市内の寺院以外にも、法隆寺等がある斑鳩地方にも建てられている。今回は、法隆寺の東院の奥にある中宮寺を訪ねる。
中宮寺は、国宝の菩薩半跏思惟像や天寿国繍帳で知られる古寺である。円照寺、法華寺と合わせて奈良の大和三門跡尼寺と言われる。創建は、古く飛鳥時代、聖徳太子の母、穴穂部間人皇后の宮を寺院にしたと伝えられる。現在の寺地に移転したのは江戸時代になってからのようである。中宮寺 . . . 本文を読む