近つ飛鳥博物館の特別展に伴う現地見学会に参加、今回は、JR櫟本駅を出発して、天理市の北部の古墳を巡るコースになっている。通常天理市の古墳というと行燈山古墳(伝崇神天皇陵)や黒塚古墳のように山の辺の道周辺の古墳が著名なのだが、そういった古墳よりも位置で言うと北側、時代で言っても、そういった古墳のかなり後に造られた古墳を探訪することになる。
起点は先ほども述べたJR櫟本駅。
いかにもロ . . . 本文を読む
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にすっかり魅了され、毎週日曜日の放送が楽しみで仕方がないのだが、その中で、ドラマの当初、物語を引っ張っていたのが、上総介広常扮する佐藤浩市であったと思うが、源頼朝に最初に粛清された御家人として、大勢の御家人の前で暗殺される。広常の死がきっかけとなり、鎌倉殿を中心に御家人が一つにまとまることになった。いわば暗殺が、時代を一つ前に進める契機になったという事なのだろう . . . 本文を読む
京都の東山、円山公園から清水寺に抜ける高台寺道、今ではねねの道と言った方が通りがいいかもしれないが、おそらく今や京都の観光地で一番観光客が多い所かもしれないが、その道沿いに、月真院という小さなお寺が建っている。門前を通る多くの観光客は、特に気に留めることなく素通りしているのだが、ごくたまに、御陵衛士屯所址の石碑などを見て、足を止める人が居る程度である。
御陵衛士とは、慶応3年3月、新選 . . . 本文を読む
司馬遼太郎の新選組を主題にした小説をよく読むと、必ずしも新選組を称賛しているわけではないことに気づく。彼らの田舎風なところを揶揄しているような内容のものも散見される。今回、取り上げてみる「四斤山砲」もその一つであろう。
内容は、永倉新八の師匠筋にあたるものと名乗って、大林兵庫という人物が新選組の屯所を訪ねてきたところから、物語は始まる。永倉新八自身は記憶がないものの、そういうものかというわけ . . . 本文を読む