朝墳活もいよいよ最終編。崇神天皇陵と治定されている行燈山古墳である。
国道169号線から拝所までの参道が少し距離があるのだが、松の木や両側にあるアンド山古墳、南アンド山古墳といった陪冢とされる古墳を眺めながら、砂利道を踏み歩いていくのが気持ちがいい。
これまで数多くの古墳を見てきたけど、行燈山古墳の景観は、その中のBEST5には入ると思う。青い空と白い雲、水量豊かな周濠、緑に覆われた墳丘の姿に魅入ってしまう。
高い外堤を階段を使って拝所に登る。振り返ると、眼下にアンド山古墳と南アンド山古墳をドローンを使ったように上から見ることができる。
【南アンド山古墳・は号陪冢】
南アンド山古墳は、全長65mの前方後円墳。
【アンド山古墳・域内陪冢】
アンド山古墳は、全長120mの前方後円墳である。
拝所から右回りに古墳を一周することができるので、ぐるりと回って帰ることとしよう。
墳丘が大きすぎて、なかなか上手く全体の姿が撮れない。腕がないと言ってしまえばそれまでだけど。
これは南アンド山古墳。
この後は、外堤の上を歩く。
周濠に墳丘の姿を映す行燈山古墳。周濠の幅が物を言うなあ。
しばらく歩いて後円部にかかる所で、右手に小さな古墳が田んぼの中に見える。近づくことが難しいので、望遠で撮る。
通称柘榴塚と呼ばれるい号陪冢である。しかしながら、近年における周辺の発掘調査で、一辺15mの方墳で横穴式石室を持つと考えられており、行燈山古墳の陪冢とは考えにくそうだ。
後円部に回ると、堤からに水が漏れているのだろうか、非常に足元がある居場所がある。
この板がしかれているので、その上を歩く。
後円部になると、高低差があるためかかなり周濠が狭くなっている。
行燈山古墳には、渡堤が3カ所あり、これはその一つ。山の際にあるので、周濠が同一平面に造ることが出来ずに、渡堤を使用しながら、ぐるっと周濠が取り囲んでいる。佐保盾列古墳群の五社神古墳なども同様である。
やっとこさ一周できた。水がなくなったものの補給もできずほんとキツかった。なんでこんな苦行をしてんだろうね。
その後は、この行燈山古墳の向かいにある御陵餅本舗で御陵餅をお土産に買って帰る。
お店に入るとクーラーが効いていて天国だった。(ただ、一つは故障していたらしく、効いてなくてすいませんとお店の方に声をかけていただいた。)
ここで少し息を吹き返し、一路、柳本駅へ。途中、三角縁神獣鏡が33枚も出土した著名な黒塚古墳の姿が見えたのだが、立ち寄る気力もなく、素通り。
5分ほど歩くと、万葉まほろば線柳本駅に到着!
柳本駅は無人駅ではあるが、構内でカフェがあった。
電車が来るまでの間、冷たい飲み物でも思い、中に入るとちょうど11時過ぎのランチタイム。冷たい水を駆け付け3杯ほどいただいたのち、注文をとメニューに眼を通すと、なんと、おどろき、この時間帯は、食事のみ。店内にフライもののいい匂いが漂う。
仕方がない、冷水をたくさん飲ませていただいたのだからとエビフライカレーを注文。
なかなか美味であった。
しかし、暑かった。朝墳活も、もう少し時期を考えないといけないなあと思いながら帰路についた。
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