丸太町通から南へ寺町通を下る。寺町通は、もともとは平安京の東京極大路、それが豊臣秀吉の京都改造で、通りの東側に寺院が集められたため、寺町通と呼ばれるようになった。
そのためか、通りには、骨とう品や墨や筆、古美術品などを扱う店舗が並ぶ。
通り歩くと、すぐに目につくのが、下御霊神社の赤い鳥居である。
下御霊神社は、京都御所を挟んで北側に鎮座する上御霊 . . . 本文を読む
冬のある日、梶井基次郎よろしく、京都の寺町通をぶらぶらと歩いてみようと思い立ち、京阪の神宮丸太町駅を下車、鴨川を渡って京都御所の東を南北に走る寺町通に向かう。
その後、寺町通へ、ちょうどこの日は、皇后杯都道府県別女子駅伝があり、もうしばらくするとランナーが走ってくるという状況。寺町通も準備運動するランナーで一杯だった。
そういえば、この前に京都に来た時は高校の女子駅伝があり、目の前をラン . . . 本文を読む
大伴旅人 ー人と作品ー
中西進編 祥伝社新書
この本は1998年におうふう社から出版された「大伴旅人 人と作品」を新書版として2019年に再刊された本である。ちょうど令和という年号が、大伴旅人が書いた「梅花の宴」の序をもとに制定されたという事をうけて出版されたものである。
意外と大伴旅人について触れた本というのは意外と少なく、息子の大伴家持のことを書いたものと言うのは結構あるのだが、 . . . 本文を読む
宝泉院から勝林院の前を折れて、後鳥羽天皇、順徳天皇大原陵の横を通り、律川を渡って、三千院に向かう。
三千院までは少し登りになっており、両側には近江の穴太衆が作ったと言われる石垣が続いていた。そして、もうお昼だというのにまだ雪が残っていた。いかにも人里離れたわびしい佇まいであった。
三千院については、以前もこのブログで取り上 . . . 本文を読む
前回の続きである。
後鳥羽天皇、順徳天皇大原陵からさらに奥に行ったところに宝泉院という小さなお寺がある。
この寺は、隣接する勝林院の塔頭で隠居寺のためか、あんまりお寺というよりも住居に近い雰囲気がする。入山料を支払って、山門から中に入る。入山料は、茶菓付きで800円、ちょっと高いとこの時は思った。
境内には、雪が白く積もっていた。 . . . 本文を読む
「鎌倉殿の13人」の影響か、京都の奥地、大原に行ってみた。昔は、大原に行くとなると、京阪三条から京都バスで行くというのがパターンだったのだが、最近は、地下鉄などもできかなり行きやすくなった。今回は、地下鉄で国際会議場前駅まで乗り、そこから京都バスで向うことにした。
途中、八瀬を越えたあたりから、雲行きが怪しくなり、大原の手前辺りでは、空に雪雲が広がり、虹のようなものが山にかかっていた。もしか . . . 本文を読む