美しい棚田で有名な稲渕。そこから少し川に沿った造られた集落を歩いていくと、飛び石と書かれた道標があり、案内に従って、飛鳥川の方へ田んぼの間を降りていくと、飛鳥川を渡るための飛び石(石橋)がある。
その飛び石へ降りていく道のほとりに万葉歌碑がポツンと置かれている。
歌碑には、「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」という歌が万葉仮名で記されている。揮毫はもちろん万葉 . . . 本文を読む
飛鳥国営公園の石舞台古墳の前にある休憩所の横に、小さな万葉歌碑が建てられている。少し奥にあるためか、意外とこの歌碑に目を止める人は少ないようで、僕も十数回はこの場所に来ているが、この歌碑の存在には、今回初めて気づいた。
歌碑の周りにかなり雑草が生い茂っていて、なかなか気づきようなないと言えばそれまでなのだが。
なかなか読みにくい状態ではあるが、歌碑には、「御食向かふ 南淵山の 巌に . . . 本文を読む
川原寺跡前の万葉歌碑のある場所から、田んぼの中の道を南へ歩いていくと、橘寺の前に出る。この橘寺も、小さい頃から何度となく来たことがある。遥かな昔は、日本書紀の天武天皇9年の条に「橘寺尼房失火、以焚十房」という記載があるように、多くの建物が建って栄えていたようである。
東門の前にある五重塔の基壇や礎石、心礎などで往時の姿を偲ぶことができる。
創建当初は、中門、塔、講堂、金堂が一直線に . . . 本文を読む
明日香村の中央大通りとも言える県道155号線を東に向かって歩いていくと、史跡川原寺跡が右手に見える。その道を挟んだ向かい側に、橘寺の聖徳皇太子御誕生所と書かれた大きな石碑がある。
この辺りの田園風景は、段々畑が橘寺の白い壁まで続いていて、非常に飛鳥らしい景色である。
ちょうど9月末ということで、黄金色に色付いた稲の穂先と真っ赤な彼岸花が咲いていて、日本の秋だなあと思う光景だった。
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