王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

衆院代表質問 始まる

2009-10-29 08:13:46 | 政治
首相、公約実現に責任=財源確保に自信、消費増税に否定的-衆院代表質問(時事通信) - goo ニュース

昨日28日午後衆院で政権交代後初の代表質問が行われました。
平日なので中継を見る時間が無く夜「報道ステーション」で触りをみました。
今回は自民党谷垣総裁が質問の羅列をするとそれに鳩山首相が回答を纏めてするという形式の様でTV映像は谷垣氏のある質問と鳩山氏のそれに対する回答が1対1で見られるよう編集してありました。

谷垣氏が「95兆円に上る10年度一般会計予算に対する概算要求額を批判する」と鳩山首相は「09年度に補正を合せ102兆円の予算を組んだあなた方に(そんな事)言われる覚えは無い」とか切り返していました。
自公政権の前責任者の一人にその様に言い返すのは「応答話法」としては面白いのですが「説明責任」や「今起きている事態を丁寧に解説し理解を求める」役には立ちませんでした。
まあ4年間でマニフェストの大部分が達成されていないと国民の大部分が思うなら政治的責任(辞任)をとると明言しましたからここは応答の大事な点であった気がします。

今回の衆院選挙で民主党に投票した方の多く(爺もそうですが)は「民主党の政策(マニフェスト)の素晴らしさに感動して投票したと言うより自公政権の余りの愚劣さに愛想をつかして民主党に投票した」筈です。
「子ども手当て」やこれから姿を現す「農家個別保障」など大きな政府型の社会主義的なバラマキと当面消費税をあげない均衡型財政との整合性が見えません。

まあどうなりますか「普天間基地移設」では米国政府の怒りが気になりますし亀井金融相指導の「日本郵政」のやり直しも「元官僚と高齢の重役」を抱えて始まりました。

何だか前途多難に思えてきました。


時事通信:
鳩山由紀夫首相は28日午後の衆院代表質問で、民主党が衆院選で掲げたマニフェスト(政権公約)について「国民との契約だ。必ず実現する。もし4年たって政策が達成されていないと思われたら当然、政治家として責任は取る」と述べ、実現に全力を尽くす考えを表明した。自民党の谷垣禎一総裁への答弁。

 政権交代後、最初の与野党論戦となった同日の衆院本会議で、質問一番手の谷垣氏は「徹底的に政策で戦う」と宣言。子ども手当てなど主要政策に疑問を呈し、恒久財源を明示するよう迫った。

 これに対し、首相は「無駄遣いや不要不急の事業を見直すことによって財源は確保できる」と強調。財源を消費税増税で確保することについて「政治への信頼回復に全力を尽くしたい。その前に増税を行う必要はない」と述べ、早期の税率引き上げに否定的な考えを示した。赤字国債の増発に関しては「極力抑えるよう努力する」と答えた。 
(引用終わり)
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護衛艦くらま コンテナ船と衝突

2009-10-29 06:01:07 | 社会
海保管制官がコース助言=前方貨物船追い越しで-護衛艦と衝突のコンテナ船に・7管(時事通信) - goo ニュース

27日夜7時58分頃関門海峡の最隘路(幅600メートツ程度)で護衛艦くらまと韓国籍のコンテナ船が衝突し双方が炎上しました。

ここで直ぐ「韓国籍なら悪いのはコンテナ船の方だろう」と思った人は思い込みの激しい人です。
爺は勿論そう思いませんでしたから昨日一日様子を見ていました。

事故直後北沢防衛相は可笑しな事を言っていましたね。
「監視は万全。総員配置についていた」とか。まあこれはまだ良いとして:
「退避措置を取った」「退避命令が徹底されるよう警笛など使わなかった」とか
つまり艦首がぶつかって火災が発生した程度で「避難=退艦準備をした」のであろうか? 「退艦命令が徹底するよう他者或いは他艦に警報警笛の吹鳴をしなかった」と言ったのであろうか。

「あんなに立派な仕事をしたのに遺憾」とは何であろうか?
「立派な仕事」とは先の相模湾沖の観艦式に菅副総理を迎え旧海軍用語でお召し艦の役割を果たしたとの事らしい。
その程度の仕事をやったからと護衛艦の事故で遺憾(申し訳ない、相済まないの意か?)とが結びつかない。

何だか格好ばかりつけてやっている事や言っている事が「ごくしっくりと胸に響かない」

さて一日眺めていたら昨日夜TVで「海上保安庁海上交通センター」の次長がインタビューした場面が写った。
彼の目は完全に「なみだ目で精神錯乱に近い=逝っていた」
要するに:
指示命令ではないがコンテナ船が前方を行く低速貨物船の左側を追い抜く様、情報を提供した。その情報を元に韓国籍コンテナ船が左に舵を切った所、くらまの左舷艦首に衝突したらしい。

保安庁は「情報の提供であって船長への指示や命令でない」と言い訳しつつ「責任の一端が無しとしない」と官僚にしては余りに早い「責任を認める」発言をした。

事故の際、常に「もしも、--だったら、--であれば」と悔やまれる。
あんな狭い場所で「追い越しをかけなければ」「スピードを落としていれば」そして「あんな時間に海峡を通過しなければ」等など

死傷者と巻き添え事故が無かったのが唯一の救いだが「コンテナ船の頭突きで鼻の曲がったくらまの修理代は幾ら掛かり誰が払うのであろうか?」
また1年近く中核の護衛艦が遊んでしまう。


時事通信:
海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍のコンテナ船「カリナスター」が関門海峡で衝突、双方が炎上した事故で、海峡を通過する船舶に安全情報を提供する海上保安庁の「関門海峡海上交通センター」(北九州市)の管制官がコンテナ船に対し、前を航行する別の貨物船を左側から追い越すよう助言していたことが28日、分かった。

 助言に法的拘束力はなく、操船は最終的には船長の判断に任されるが、コンテナ船は助言を受け、くらまに接近した可能性がある。第7管区海上保安本部(同市)は、「(助言が)事故原因になった可能性は否定しない」としており、乗組員らから事情を聴くとともに、管制官の対応が適切だったかどうか調べる。

 海保によると、貨物船の速度はコンテナ船の半分の6ノット程度と遅く、コンテナ船が徐々に近づくのを同センターの管制官がレーダー画面で発見。事故約4分前の27日午後7時52分ごろ、貨物船に「後ろから近づく船がある」と注意喚起した。

 これに対し、貨物船は「左舷側を通して(追い越させて)ほしい」と応答。このため、管制官はコンテナ船に「左舷側を追い越して」と助言するとともに、「前方から護衛艦が来ているので注意しなさい」と情報提供したという。 
(引用終わり)

写真:つぶれた「くらま」の艦首(共同通信)
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