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王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

元検事謝罪せず 足利事件再審公判

2010-01-23 07:25:25 | 社会
菅家さん、謝罪求める=元検事「厳粛に受け止める」-足利再審公判(時事通信) - goo ニュース

菅谷さんの再審公判が21日22日両日開かれ「自白(犯行)を否定するテープ」と「再度謝る(認める)テープ」をTVの画面で聞きました。
DNA鑑定で無罪と判っていなければ「菅谷さんが犯人」でないかと思ってしまいそうな一齣です。犯人で無い人が犯行を認めてしまう様な取調べに恐怖を感じました。

そして昨日午後にはその時の元検事が証人で出廷しました。
菅谷さんは「無実の人を犯人にした事を謝って欲しい」と再三要求しましたが「最大限の官僚用語を使い謝罪しませんでした」
彼の個人的心情は兎も角「官僚とはあの様な体質だ」という事が良くわかりました。

我々一般人でも無実の殺人事件で「自白を強要される恐怖の場面」がないとは言えません。
そこで思い出したのですが「民主党が取り調べの可視化法案」を今国会に上程すると発言すると小沢幹事長の「4億円虚偽記載疑惑」と絡んで激しく非難するマスコミが出ています。

話は飛んで「小沢疑惑」は今日の午後小沢氏は「検察の参考人聴取」に応じるそうですから何分の新しい展開があるのでしょう。

一般論で司法の判断が「国民目線」に近いと評判が良く、遠いと悪評が立ちます。
爺はこの点については日本憲法は「三権の分立」を規定しましたが「三権の統合者=国家代表」を抜いてしまいました。天皇陛下は「象徴」で政治の場から身を引いておられます。

そこで司法が強く出れば横暴、行政が発言すれば介入、立法府が調査と言えば圧力と非難合戦が起きて真相が見えません。この小沢事件や宗教の問題(靖国神社問題やオウム事件等)についてはその良い例です。
方法論はここでは述べませんが三権の長の上に「日本国総理大臣」を置いて三権の過不足を調整しないと「日本が意志のある国家」となりません。

景気が悪くなるばかり早く09年度の補正予算を成立させ年度内に10年度予算を成立させ二番底にならないようにして欲しいものです。


時事通信:
栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で、無罪が確定的になっている菅家利和さん(63)の再審第5回公判が22日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で開かれた。うその自白を撤回した菅家さんが、検察官の取り調べでDNA型鑑定の結果を基に追及を受け、泣きながら「すみません」と述べるなど、再度「自白」した際の録音テープが再生された。

 同日午後には、宇都宮地検で調べを担当した森川大司元検事が出廷。菅家さんが冒頭、「無実の罪を着せたことを謝ってほしい」と述べた。森川元検事は「その後のDNA型鑑定で犯人でないことが分かり、わたしも厳粛、深刻に受け止めている」と答えた。

 再生されたのは、菅家さんが一審公判中だった92年12月8日の取り調べを録音した約1時間25分のテープ。テープによると、森川元検事は菅家さんが前日に「自白」を一転させたことに対し、捜査段階のDNA型鑑定の結果を挙げ、「君の体液と一致する体液が犯行現場にある」と問いただした。

 さらに、元検事は足利事件の起訴は菅家さんが事件を認めたからではなく、ほかにも証拠があったからと追及。沈黙を続ける菅家さんに、「ずるくなれといったわけじゃないんだよ」「僕と目を合わせてない」と強い口調で約10分間にわたり迫った。菅家さんは「勘弁してくださいよお」「すみません」と言って、泣きながら再び「自白」に転じた。

 その後、元検事は「人間としての誠実さを失ったら終わり」「一度話をした以上、自分の心の傷として刻みつけておいてもらいたい」と語り掛け、「起訴した事件は間違いないと思ってるから。いくら言ってもね」と述べた。  (引用終わり)
コメント (4)
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