王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

福島第1原発 汚染水浄化装置試運転へ

2011-06-15 07:21:58 | 東日本大震災
放射性物質除去、目標通り…汚染水浄化へ試運転(読売新聞) - goo ニュース

当初は15日が稼動の目処だったと言われていたと思いますが、試運転開始と共に送水管から水漏れが出たり予定の水量が流れなかったりして対応に追われていました。
まあ試運転と言うのは「その期間中にいろいろ問題があれば解決する為にある」様なものですから課題を克服して「放射性セシウム」が3000分の1に減少したそうで良かったですね。計画では1000分の1除去だったそうですから大いに効果が上がったのですね。

さてこの装置は2段階処理で2段階目は「薬剤で放射能を沈殿除去」させるそうで今日15日から試運転運転開始だそうです。
2段階の処理で放射性物質を1万分の1程度に軽減して原子炉冷却に再利用するそうです。
本格稼動すれば1日1200トンで年末までに20万トン処理の計画だとか。
定期点検とか突発事故だとか考えると予備の装置が要るのでないかと思うのですがどうなんでしょう?
それ以上にこの程度の処理能力ではとても排出口近くで海にジャカジャカ漏れの汚染水処理には不足でないかとつい考えてしまいます。

時間の経過と共に悪い情報が出てくる「福島原発事故」ですが汚染水浄化には着実な実績を上げて見せて欲しいものです。この装置は米国キュリオン社仕様の様で仏国アレバ社の装置も別途展開中との事。こちらも早い稼動をお願いします。
それと日本の技術を結集して安くてよく効く「汚染水浄化装置」の開発と展開をお願いします。
浄水装置の今後の活動を見守っています。

追記:第一段階がキュリオン社製で2段階目がアレバ社製の様です。その前後に油水分離とか塩分除去に日本製が活躍する様です。

写真:共同通信

読売新聞:
東京電力は14日、福島第一原子力発電所にたまる高濃度汚染水を浄化する処理施設の試運転を始めた。

 低濃度の汚染水を試験的に処理した結果、放射性セシウムが約3000分の1に減少し、ほぼ目標通りの性能が確かめられたという。東電は17日の本格稼働を目指している。

 試運転を始めたのは2段階で放射性物質を処理する装置の1段目。ゼオライトという鉱物を使ってセシウムを吸着して除去する。除去率は1000分の1を見込んでいた。高濃度の汚染水は、14日に処理した汚染水よりも放射性物質の濃度が1万倍高く、さらに高い除去率が見込めるという。

 特殊な薬剤で放射性物質を沈殿させて除去する2段目の装置は、15日に低濃度汚染水を使った試運転を開始する。その後に、全体を通した試運転を経て本格稼働に入る。2段階の処理で放射性物質の濃度を1万分の1に低減させ、処理水は原子炉の冷却に再利用する。1日1200トン、年末までに約20万トンを処理する計画だ。再利用は今月中にも開始の予定。(引用終わり)

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