王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

新国立競技場 A案 で決定 !!

2015-12-22 18:06:48 | スポーツ
新国立競技場、接戦でA案に決定 隈研吾氏ら提案

昨日22日安倍首相は新国立競技場のデザインをA案にすると発表しました。
数日前?でしたか新聞の一面にA案とB案が並んで「貴方ならどっちのデザイン?」とまるでAKBのファン投票の様に国民が選べるかのような記事を掲載しました。
それを受けてTVのニュースショーは「建築家・アスリート・コメンテーター等など」を集めAが良いBが良いと意味のない意見を交わしていました。」

個人が1500億円の買い物をする事は決して有りませんから仮に上物だけで5億円もする住宅を建てるとしたらず誰が住むのか、部屋数は、客間の数、厨房の能力、トイレの数、2階建てか3階か、エレベーターは、駐車場の能力等の機能性の骨子を決めて和式にするか洋館かデザインの問題になるはずです。

自動車ならもっと端的です。燃費、速度、エンジン型式、ギアチェンジ方式、乗員数そして用途など等のスペックを検討した上、数点の中からデザインが論じられるのでないかと思うのです。

その点政府のやり方は「マスコミ、TVなどを通じて決定権の無い人にああでもないこうでもないと言わせてあたかも国民のコンセンサスを得た」様な錯覚に陥れました。まあ日本のマスコミは見事に乗せられたという形です。

実は7人の審査委員会でスペックも含め提案業者のプレゼンを受け採点票に基づいて決めたとの事。
絶対そうだよね!! 出来れば主たるスペックだけでも公表したら「TVニュースショーの無駄な議論が無くて済んだのに」

A案は大成建設・梓設計・建築家隈研吾氏のチームで総額1490億円かけて2019年11月末完成だそうです。
使い勝手の良い施設が出来上がる事を期待しています。


写真:A案とそのチーム

朝日新聞:
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の整備で、安倍晋三首相は22日、業者2チームから提案されていた設計・施工案のうち、「木と緑のスタジアム」を主なコンセプトにしたA案で建設することになったと発表した。その後に会見した遠藤利明五輪担当相は、これまで非公表だったA案の業者は、大成建設・梓設計・建築家の隈研吾氏で構成するチームだと明らかにした。

 この日午前にあった政府の関係閣僚会議(議長・遠藤五輪相)で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)の決定を了承。安倍首相は「工期やコストなどの要求に応える素晴らしい案だと考えている。世界の人々に感動を与えるスタジアム、そして次世代に誇れるレガシー(遺産)にする」と述べた。公表されたJSCの審査委員会(委員長=村上周三東京大名誉教授)の審査結果は、A案は610点、B案は602点。A案は特に工期短縮の項目で177点(B案は150点)と高い評価を得た。

 採用されたA案は、木材と鉄骨を組み合わせた屋根で「伝統的な和を創出する」としているのが特徴。地上5階、地下2階建てで、スタンドはすり鉢状の3層として観客の見やすさに配慮。高さは49・2メートルと、旧計画(実施設計段階)の70メートルに比べて低く抑えた。総工費は約1490億円、完成は19年11月末。

 大成建設は、白紙撤回された旧計画でスタンド工区を担当していた。採用に至らなかったB案は、竹中工務店・清水建設・大林組の共同企業体と日本設計・建築家の伊東豊雄氏のチームが提案。竹中工務店は、旧計画の屋根工区の担当だった。

 JSCの審査委員会は19日、二つの業者チームを別々に呼んで提案内容を詳しく聞き取った。その後、7人の審査委員が「ユニバーサルデザインの計画」「日本らしさへの配慮」「工費」「維持管理費」などの9項目の評価基準で1人140点の計980点で採点。その結果や競技団体、アスリートの意見を参考に、大東和美JSC理事長がA案に決定した。

 新国立競技場建設を巡っては当初、建築家ザハ・ハディド氏の作品を採用。「キールアーチ」と呼ばれる2本の巨大なアーチと流線形が特徴的だったが、建設費は約2651億円まで膨らみ、世論の反発を招いて7月に白紙撤回された。
(引用終わり)
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東芝 リストラ 10000人超?!

2015-12-22 08:27:54 | 経済
東芝 1万600人をリストラ 過去最大の5500億円の最終赤字を計上

昨日21日東芝が来年3月までのリストラ策を発表したそうです。
浜爺の様に素人には「天下の東芝」の概要など知ってい様もありません。

しかし10000人を超えるリストラとは物凄い衝撃です。
派遣社員や季節労働者を数に入れても10000人を超える従業員を抱える企業が何社あるでしょう!?

東芝の概要をググると関連企業をいれて20万人、単独で3万5千人とありますから関連も含めての話なのでしょう。
生き残り策とは言いながら3代10年に亘る不正経理(巨額の架空売り上げ)の点けは一般従業員に及んでしまいました。
関連部門は他社に切り売りの様ですから10000人が春までに職を失う訳では無いようです。
しかし当初3千人、5千人、7千人から一万人とリストラの数が増える事を考えると「東芝幹部の見通しの甘さ」を物語っています。
悪く考えれば「損失を小出しにして投資家の心を致し方なし」とさせる戦略家もしれません。
浜爺の見立てでは来春までには2万人に及ぶのでないでしょうか???
そんなことにならないよう願っています。


社長:記者会見での室町社長(右端)

産経新聞:
経営再建中の東芝は21日、不振が続く家電事業と本社で早期退職や配置転換を行い、来年3月末までに計約7800人を削減するなどのリストラ策を発表した。すでに決めた半導体関連と合わせると、人員削減規模は計約1万600人に達する。平成28年3月期に構造改革費用2600億円を計上し、連結最終損益は過去最悪の5500億円の赤字になる見通し。家電事業は他社との統合などを検討する。

 室町正志社長は21日夕、東京都内の本社で会見し、「経営者として深く責任を感じている。信頼を再び得るために構造改革をきちんと断行し、来年度からV字回復を果たす」と述べた。

 人員整理は本社で約1千人、家電事業では海外を中心に約6800人を予定する。テレビ事業では、インドネシアの工場を来年3月までに中国家電大手スカイワースに売却するなどして自社生産から撤退し、国内の販売体制も縮小する。家電の開発拠点の青梅事業所(東京都青梅市)は閉鎖か売却する方針だ。

 パソコン事業は東芝本体から切り出し、企業向け販売子会社と来年4月に統合する。パソコンでは富士通やVAIO(長野県安曇野市)、白物ではシャープとの統合を検討しており、今後交渉を加速する。

 室町社長は会見で、半導体の主力事業の一部分社化の検討や、診断装置を手がける子会社の東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)を売却する方針を表明した。

 東芝は27年3月期に378億円の最終赤字を計上しており、赤字は2年連続。赤字額は、これまでリーマン・ショック後の21年3月期(3988億円)が最大だった。

 利益水増し問題の影響で、自力で市場から資金調達するのが困難となり、資産売却などで財務の健全化を急ぐ。
(引用終わり)








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