この記事は朝日新聞がスギ薬局などを展開する「スギホールディングス(HD)」の会長と夫人の相談役に対し、愛知県西尾市が高齢者向けのワクチン接種の予約枠につき便宜を図った事がバレた事に対するスギHDの事情説明とお詫びの形を取っています。朝日の11日午前11時の記者会見に関する記事では:
簗瀬部長 秘書の方の口調がかなりしつこかった。再三にわたり要請があった。
――スギHD側からの電話は何回くらいあったのか
簗瀬部長 健康課の課長級に3回ほど。その前に何回かあり、私とも3、4回。断るとまた電話がくるという繰り返しだった。との生々しいやり取りが文字になっています。スギHDの会長秘書が繰り返し西尾市の担当幹部に「予約枠確保」を要請したのは事実の様です。
さて皆さんはどちらの言い分を是としますか? スギHDの言い訳が”正しいとすれば”秘書の方が会長個人の事情は知らないうえに夫人の為には働きかけたと思われます。地域で大きな影響力を持つ方が「正々堂々と生きるように気を付けない」と思わぬところで晩節を汚しますから気を付けてください。
写真:ドラッグストア「スギ薬局」の店舗=名古屋市中区
朝日新聞:
高齢者向けのワクチン接種の予約枠をめぐり、愛知県西尾市が、スギ薬局などを展開するドラッグストア大手「スギホールディングス(HD)」の杉浦広一会長(70)と昭子相談役(67)夫妻に優先的に便宜を図った問題で、スギHDはおわびのコメントを発表した。主な内容は次の通り。
会長杉浦広一および相談役昭子へのコロナワクチンの優先的接種を西尾市様に依頼したことにつきまして、ワクチン接種をお待ちの西尾市の方々はじめ、全国の皆さまにとって不快な行為であったこと、日夜尽力されている全国の行政の方々の努力に水を差す結果となってしまったことに深くおわび申し上げます。
今回の案件に至った背景として、当社相談役が肺がんを患い大きな手術を経験しており、一日も早いワクチン接種をとおもんぱかった当社秘書が西尾市役所様にお問い合わせをさせていただいたことに端を発します。その使命感ゆえに何度かお問い合わせを繰り返ししたことについてご迷惑をおかけしたと考えております。
また会長杉浦自身は過去にアナフィラキシーショックを経験しており、ワクチン接種を希望しておりません。
このような事態を引き起こしたことを深く反省し、ちょうだいいたしました、多くのご意見・ご指摘を真摯(しんし)に受け止め、今後このようなことがなきよう努めてまいります。