今朝の毎日新聞はガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの軍事衝突を巡り、国連安保理は17日に前日、議長国の中国案による共同声明を見送ると報じています。その訳は「イスラエル用語の立場をとる米国代表部が今わその時期でない」と17日に拒否する考えを伝えたためと安保理外交筋が明らかにしたそうです。今回はハマスによる多数のロケットのイスラエル領への打ち込みに始まって見えますが、それもイスラエル警察がガザ地区のムスリム地区への入り口になるダマスカス門を5月7日ラマダン最終日に封鎖した事に火が付いたと見られています。詳しくは及川幸久氏のyoutube wisdom channel が見事にまとめています。その中で及川氏は、ここまで縺れるのはイスラエル側はナタニヤフ首相が過半数を議会で取れず組閣できない状態が続いており、
ナタニヤフ首相。(ネットより)
アッバス議長です〈ネットより)
一方パレスチナ側も10数年振りの議会選挙でアッバス議長がハマス側に対し不人気で、予定の占拠を引き延ばしていると指摘し当事者両方に最終意思決定の存在があやふやな状態を指摘しています。そして浜爺も驚きましたが、空爆の正確さです。ハマスが入っているビルや通信社のビルがピンポイントで破壊され崩れ落ちるのには驚きました。〈ネットより)
これも及川氏の解説によれば、これまでもイスラエル軍は「Roof Knocking ”屋根叩き”」と称して事前に空爆する目標をガザの住人に電話、SNS 、その他の手段で伝え、撤退を促して、民間人攻撃ではない。軍事攻撃だ」とするやり方を取ってきているそうです。とは言ってもビル全部にハマス系の組織が居る訳でなく一般人もいる訳ですから、生活が懸かっているため、命こそ大事とすたこら逃げ出すわけにも行かないのが現実です。そんな状態の仲、前トランプ政権がまとめた中東和解案を継続させる力量の無い事を示しました。ハマスの後ろ盾 イランは勿論 ロシアや中国の思惑が絡んでいる事は間違いありません。
ブリンケン国務長官はどう捌くでしょうか? 捌けないかも知れません。
静かに見守りましょうね。
毎日新聞:
パレスチナ自治区ガザ地区などでのイスラエルとパレスチナの軍事衝突を巡り、国連安全保障理事会は17日、前日の安保理会合で議長国・中国が草案を配布していた報道声明の発表を見送った。イスラエル擁護の立場をとる米国代表部が17日、「今はその時期ではない」と拒否する考えを安保理に伝えたため。安保理外交筋が明らかにした。
衝突が起きて以降、安保理会合は3回開かれたが、いずれも米国の反対で一致した行動を示せなかった。安保理外交筋によると、声明案では市民に多数の死傷者が出ていることに「重大な懸念」を表明。暴力の停止を呼びかけ、緊張緩和と停戦に向けた関係国の努力を歓迎する内容だった。
一方、ノルウェーの国連代表部は17日、中国とチュニジアとともに、18日の安保理会合でガザ情勢について話し合う方針を明らかにした。安保理外交筋によると、「その他の議題」として非公開で協議するという。【ニューヨーク隅俊之】
(引用終わり)