今朝早くスマホのニュース速報で男子個人総合慎之介選手が金メダルを手にしたことを知りました。そのあとTVニュースで映像を見ましたが日本時間の早朝3時過ぎまで中国勢と死闘が続いたようでした。
改めて知りましたが個人で5種目もの競技で大減点なく得点したと競わなければいけないのですから万能とは言わないまでも5種目には秀でていないと優勝は難しいことは良く判りました。「中国の鉄棒名人が鉄棒から落ちてしまう」なんて失敗があるのですね!
【31日 初出場の岡慎之助(20=徳洲会)が金メダルを獲得した。86・832点で中国勢を抑え、日本勢が4連覇(12、16年内村航平、21年橋本大輝)を達成した。2位の張博恒とはわずか0・223点差だった。連覇を目指した橋本84・598点で6位。2種目目のあん馬で落下し、上位争いに加われなかった】と報じられました。
この記事にも紹介されていますが4歳のころから天分が伺われ高1で実業団に入るなど若くして活躍し20歳にして金メダルですからいくらほめてもほめすぎはないでしょうね! おめでとうございます。
写真:男子個人総合で優勝し、金メダルを笑顔でかじる岡(撮影・河田真司)
日刊スポーツ:
【パリ=阿部健吾】初出場の岡慎之助(20=徳洲会)が金メダルを獲得した。86・832点で中国勢を抑え、日本勢が4連覇(12、16年内村航平、21年橋本大輝)を達成した。2位の張博恒とはわずか0・223点差だった。連覇を目指した橋本84・598点で6位。2種目目のあん馬で落下し、上位争いに加われなかった。
岡は1種目目床運動から安定した美しい演技を並べた。5種目目の平行棒では15・100点の高得点で首位に立った。最終種目の鉄棒で14・500点で先に演技を終え、張の演技を待った。張がハイレベルな技を繰り出し、勝負はどちらに転ぶかわからない状況となった。緊迫した中で出たスコアは14・633点。岡が僅差で栄冠を手にした。ガッツポーズが飛び出した。
保育園で鉄棒の逆上がりができた。周囲に勧められ、体操を始めたのは4歳。中学まで所属した地元の「おかやまジュニア」で才能を開花させていった。高1の19年春に、高校生では異例の実業団入りをした。岡山から神奈川に居を移し、徳洲会へ。その直後、15歳、139センチの丸刈り姿でジュニアの世界王者となり、「ニッポンの宝」と称された。
だが、パリへの次世代を担う期待がかかった22年の全日本選手権で、右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。「きついトレーニングでした」。リハビリでギプスで固めた足であん馬に上がり、ひたすらに旋回を続けた。「パリに行く」。その気持ちだけはブレなかった。
名前の由来はプロ野球・巨人ファンの父・泰正さんが阿部慎之助のような「スーパースターになってくれ」という思いでつけた。あだ名は「慎之助」「慎ちゃん」で、パリ五輪代表の最年少をとしてもかわいがられ、「慎ちゃん」と呼びかけられる場面が多かった。
体の線が映える倒立、手足の先まで伸びる美しい体操は日本の宝の真骨頂。星槎国際高時代のクラスメートでフィギュアスケートの鍵山優真が22年北京五輪で銀メダルを獲得した姿に「置いていかれた」と奮起してから2年。自らも五輪の舞台で、輝くメダルを首にかけた。
体操ニッポンの新たなバンディエラ(旗手)。五輪史上6人目の日本人の個人総合王者が誕生した。
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