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前田検事を起訴 懲戒免職に

2010-10-12 09:06:38 | 社会
前田検事を証拠隠滅罪で起訴、懲戒免職に(読売新聞) - goo ニュース

郵便不正事件で「村木元局長を有罪と見立てた筋に合わせるべく」証拠のFDを書き換えした大阪地検特捜部元主任検事前田恒彦容疑者(43)が11日証拠隠滅罪で起訴されました。
起訴に先立って前田氏は懲戒免職となりました。
退職金は無いでしょうしやめ検として弁護士資格でもつくのでしょうかね?
エリート検事から一転無職は辛いですね。
妻子持ちだとしたら最悪です。

最高検次長検事の伊藤氏は「平素は公表しない容疑者の供述内容を読み上げる」サービス振り。検察首脳部の狼狽振りというか無節操振りが良く判ります。

素人の爺にもいろいろ疑問が生じます。
その1:村木元局長の様な「証拠隠滅などで無罪を有罪にされた事例」が他にも有るのでないか?
その2:民主党小沢一郎氏の「政治資金疑惑」も無理筋でないのか?
その3:前田容疑者の元上司であった大阪地検特捜部の元副部長と元部長は「FDの改竄の報告を受けた」「ミスで行こう」等、組織ぐるみの関与を否定したままでいる。
その4:最高検は前田氏の言い分を通せば「組織ぐるみの関与」になるし「今更前田氏の供述」を無視できない。
進むも組織の腐敗、退くも組織の堕落!

おまけに元部長副部長が「取調べの可視化を要求」なんて笑い話みたいな副産物が出てきました。検察当局が最も避けたい話柄でしょうに。

検察全体がグレーな中で誰が一番黒いのかみたいな話に見えます。
本来は人心一新が正しいのでしょうが「権力の中枢」をいきなりかき回すのは菅政権には無理が有りそうです。
でも我々は改革を諦めてはいけませんね。
注目が必要です。


読売新聞:
郵便不正事件で証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたとして、最高検は11日、大阪地検特捜部元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。

 最高検は同日、東京・霞が関で記者会見し、前田容疑者が容疑を認め、改ざんの動機について「有罪の立証に消極的な証拠があることで、公判が紛糾するのを避けたかった」と供述していることを明らかにした。起訴に先立ち、法務省は同日付で前田容疑者を懲戒免職とした。検事の懲戒免職は戦後6人目。

 伊藤鉄男・次長検事は会見の冒頭、「検察に対する信頼を根底から覆す許されない行為。改めて深くおわびする」と謝罪した。

 起訴状などでは、前田容疑者は昨年7月13日、同地検内の執務室に私用パソコンを持ち込み、厚生労働省元係長・上村勉被告(41)(公判中)の自宅から押収したFDに記録されていた偽証明書のファイルの最終更新日時を「2004年6月1日」から、特捜部が描いていた事件の構図に合う「04年6月8日」に改ざんしたとしている。

 最高検の説明によると、前田容疑者は、厚労省元局長・村木厚子さん(54)(無罪確定)の起訴後の7月中旬頃、証拠品の還付手続きの過程で改ざんを思いついた。前田容疑者は「(事件の構図に合わない)FDのデータがあっても、他の証拠から有罪立証は可能だと思ったが、将来、公判が紛糾することを避けたかった」と供述。改ざんの3日後にFDを上村被告側に返却した理由は「手元に置いておきたくなかったため」と説明しており、最高検は「改ざんしたデータを公判で積極的に利用するつもりではなかった」と説明した。

 前田容疑者は、改ざん前の偽証明書の更新日時を記した捜査報告書について「(存在を)知らなかった」としている。前田容疑者は「大変申し訳ないことをした」と述べているという。

 改ざんに使用されたのは、08年5月頃、私用パソコンにインストールしたファイル管理ソフト。前田容疑者は以前から内規に反して私用パソコンを執務室に持ち込んで仕事をしていたが、最高検は「改ざんするためにインストールした訳ではない」としている。

 伊藤次長検事は、郵便不正事件自体については「検察として捜査すべき立派な事件」とする一方、村木さんの捜査・公判については、「物証の評価を極めて軽視していた。供述に寄りかかり過ぎていたと認めざるを得ない」と語った。

 最高検は11日、大阪地検に事件を移送したうえ、大阪地裁に起訴した。犯人隠避容疑で逮捕した同部前部長・大坪弘道(57)、前副部長・佐賀元明(49)両容疑者については同日、同地裁に21日までの拘置延長を請求し、認められた。大坪、佐賀両容疑者は容疑を全面否認している。(引用終り)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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隠蔽体質 (浜の偏屈爺)
2010-10-16 11:56:04
RYU 様 今日は お立ち寄りと貴重なコメント有難うございました。前田が悪くても元上司がうそをついてるにしろ検察組織の右手と左手に過ぎません。検察の正義とか無謬性とかが嘘である事が段々わかってきました。
国民の目が届く組織に変えてゆかないと冤罪は減らないでしょうね。まず取締りの可視化ですかね。またお寄り下さい
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官僚機構改革の一例となれば (RYU)
2010-10-14 00:31:15
検察の隠蔽体質は官僚機構全般に言える事で、発覚前は組織ぐるみで秘密を守った訳ですが、結果的に前田検事一人の責任にしたのはやむなしかと思います。

FDによるデータ管理を一任されていたとの事ですが、捜査情報の独占が改ざんしてでも出世しようという動機になったのではないでしょうか。検察内部でもオンラインで共有するようにすれば、こんな事は起こらない、起こってもすぐに気付く、と思いますが、再発がないように願いたいですね。
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