王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

無縁社会-無縁死 を見る

2010-02-01 07:23:11 | 社会
昨日夜TV「竜馬伝」を見終わってそのままに流していました。
9時過ぎから「一昨年?の無縁死が3万2千人にも上る」と悲惨な話を始めました。
何だか年間自殺者の数にも似ています。何のつながりもありませんが。

どうやら「行き倒れ」に限らず「アパート・住宅の中で亡くなり身元が分からない人」の事を「無縁死」と呼ぶらしいのです。
専門用語では「行旅死亡者」と呼ぶらしくその最後は「男女別、身長、居所」等が記され「官報」に記載され近親を探す仕組みの様です。
しかし一般人がどれだけ官報を見るでしょうか? 

数日前の鳩山首相の「いのちを守りたい」との呼びかけを冷ややかに突き放す様な内容でした。勿論「皆様のNHK]ですからお上に楯突く意図は無く(皮肉ですが)偶然そうなっただけでしょう。何しろ相当の期間取材に走り回っているのが見て取れました。

多くの人が独居(一人暮らし)で救急車を呼ぶ所か最後を身取られることも無くなくなります。
最後は「市町村の行政組織」が「特殊清掃業者」を呼んで遺品から遺骨の処理まで手がけるようです。
最初の例は「大田区の男性で身元不明、年齢不詳」でしたが取材陣が最後の仕事先から履歴書を探し出し秋田県の近親までたどり着きました。
いろいろ理由があり遺骨の引き取りは拒まれました。
長年の音信不通は愛情も薄れるのかもしれません。

次はまだ比較的若いのに都下の老人ホームに入っている方です。
若い頃「三菱と本人は言ってました」銀行で18歳から働き定年まで働いたようですが「仕事一筋の産業戦士」50台で妻子と離婚、一人になりました。現在欝と糖尿病の治療に薬が欠かせません。彼にとっては「ここが終の棲家」の様です。
場面が変わってまだ55歳と若いタクシー運転手は兄が引き取りを拒み医大へ献体となりました。この方の終の棲家は病院内のコーナーです。

そのほか「生涯独身」の例が取上げられていました。
78歳?だかの元看護婦さんは一家のために働き婚期を逸しました。今は名古屋のNPOの紹介で集合墓に入ることを決めたようです。最後だけは寂しくない様に願ってのこと。
しかし人生で最後の瞬間は一人ですので「倒れた時にどう連絡しようか?」との不安が絶えません

最後に独居しした方の日記を読み返してみたら「隣家の幼い姉妹が屋根伝いに遊びに来てくれてずいぶん慰められた」との一章節が見つかりました。近隣の関心が支えになると言う事なのでしょう。
いずれもだからどうなると言う解決があるわけでは有りませんでした。
取り敢えず「無縁死3万人」の実態報告と予備軍の紹介でしょうか。
どうする鳩山首相?!

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1 コメント

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四苦八苦 (okeratouchan)
2010-02-11 16:02:37
車谷長吉さんが、釈迦の言葉として人間には生、死、老、病の四苦があると書いておられました。経済的にギリギリの生活を送っている方にとって「生」は苦でしょう。無縁死された方の一部にとって死は生からの救いだったかもしれません。
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