23日【自民党の茂木幹事長は、自民安倍派の政治資金規正法違反事件を巡り、同派座長だった塩谷立・元文部科学相が提出した離党届を受理したと党本部で記者団に明らかにした】とマスコミ各紙が報じました。
塩谷氏は4日の党紀委員会で、派閥パーティー券収入の不正還流に関し、指導的立場にありながら適切な対応を取らず政治不信を招いたとして離党勧告の処分を受けた。処分を不服として再審査を請求したが、党総務会は請求を却下していた。以上が経過ですから、離党しなければ除名ですからね。
この人の生き方を見ていると橋本元首相の官房長官であった村岡兼造氏の姿が浮かびます。
2001年7月2日第19回参院選を前に都内の料亭で橋本首相(同時に橋本派会長)、野中広務元自民党幹事長、青木幹雄自民党参院幹事長の3人が3人が日本歯科医師会の臼田貞夫会長から1億円の小切手を受け取る 事件が起きました。
臼田会長は当然領収証を要求しましたが橋本派側は2002年3月13日の橋本派幹部会で、領収書を出さず収支報告書に記載しないことを決めた(政治資金規正法違反)。 この13日の「席上で選挙の年なので多額の献金が目立つので領収書を不発行とすることを村岡氏(この当時橋本派会長代理)が主導で決定したとした」。この件で長い裁判になりましたが 2008年7月14日、最高裁は上告を棄却し、村岡の有罪判決が確定した。
要するに「派閥の会長代理とか派閥の会長などは守るべき人が出来た時には身をもってその方を守るのが仕事」でしょう!!
さて、塩谷立衆院議員は1990年には初回衆院議員に当選、村岡氏が有罪判決を受けた時には第5回衆院議員でしたから、村岡氏のやばい立場は十分知りうるたちばと思います。従って「裏金に付き何も思い当たる事が無い」「岸田首相から一言でも事前に(説明が)有れば」とか初心な発言をしたり「再審請求が受け入れられないなら裏金の真実はこうだ!とラスボスの名を明らかにするほどの材料も無かった」様に見えます。衆院議員10期連続当選のベテランにして、この程度かと同情心が沸かない浜爺です。
議員辞職はしない様で、次回衆院解散まで議員を続ける様です。月4万円程度の年金しか受けられない人は腹の立つ事だろうと思いますが、急には自民党は変わらない様です。何かが可笑しな日本の政界です。
写真:塩谷立・元文科相© 読売新聞
読売新聞オンライン:
自民党の茂木幹事長は23日、自民安倍派の政治資金規正法違反事件を巡り、同派座長だった塩谷立・元文部科学相が提出した離党届を受理したと党本部で記者団に明らかにした。
塩谷氏は4日の党紀委員会で、派閥パーティー券収入の不正還流に関し、指導的立場にありながら適切な対応を取らず政治不信を招いたとして離党勧告の処分を受けた。処分を不服として再審査を請求したが、党総務会は請求を却下していた。
自民党安倍派の政治資金規正法違反事件を巡り、同派座長だった塩谷立・元文部科学相は23日、党本部に離党届を提出し、受理された。塩谷氏は同日、国会内で記者会見を開き、党から受けた離党勧告処分について「党としての決定なので従う」と述べた。今後は無所属で議員活動を続け、次期衆院選に出馬する意向を示した。
塩谷氏は「政治的、道義的責任は強く感じている」とする一方、「派閥ぐるみの裏金作りというレッテルを貼られ、事実に基づいた公平公正な判断がなされないまま決定されたことは遺憾だ。今後の党運営に禍根を残すのではないか」と不満を漏らした。
塩谷氏は、派内の指導的立場にありながら不正還流に適切な対応を取らなかったとして処分を受けた。処分を不服として再審査を請求したが、党総務会が請求を却下。25日が離党届の提出期限となっていた。
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