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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

南極海調査捕鯨を中止

2011-02-19 09:04:43 | 環境
南極海調査捕鯨を中止=シー・シェパード妨害で初―政府(時事通信) - goo ニュース

何だか腰の定まらない話ですね。国策として南極海の捕鯨を長年続けてきて世界の半分の国に反対されても続けてきた調査捕鯨なんですから「威力業務妨害」に対処すべく「法務官(警察官)」を船に乗せ対処するゆるい方法を続けるべきなのでしょうに。

浜爺は南極海調査捕鯨推進派ではありません
でも一度決まった国策は最後の所、外圧(この場合はシーシェパード)に因って変更させられた或いは変更せざるを得ないという事実を嘆いているのです。

これまでも書いて来たように浜爺は戦後母親が焼いてくれた「鯨の味噌ステーキ」はご馳走の極みと覚えていますから鯨を食べることに違和感はありません。
でも今となれば牛豚鶏肉や魚が日々手に入るので南極海まで(調査と名は冠しても)鯨を取りに出掛けなくても良いのでないかと思っています。

この調査捕鯨で日本の小学生の給食用獣肉が1年分確保されると言うような事なら「妨害船」の十倍はある漁船を数隻日新丸の周りの貼り付けて体当たり覚悟でエスコートする方法だってあります。(もっと別のうまい方法もあるでしょう)
そこまでやる覚悟が残念ながら農水省には無かったのですね。
加えて妨害船と人員に被害が出ればそれに対する非難を恐れたのでしょう。

問題の根っこは「一度決めたら自らは止められない国策」と「些細な妨害で国策を放棄」に日本の統治機構の危うさを見ます。
暴走族の集団走行を武力で阻止できない日本の警察に似ています。これも言い訳の一つに
「憲法の規定で積極的(武力を伴った)な制圧は禁じられている」としています。
調査捕鯨も暴走族阻止も「官僚の思惑の範囲」で処理され国民の意思が反映されない所に本当の問題があります。

さあ来年の調査捕鯨はどうするのでしょう? シーシェパードは勢い付きますよ。


時事通信:
政府は18日、南極海で3月中旬まで実施する予定だった今季の調査捕鯨を中止すると発表した。米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の妨害船が今月9日から調査母船「日新丸」を追い掛け続け、捕鯨活動は中断していた。SSの複数の船が連携しながら妨害を続けていることから、今季調査の再開は困難と判断した。2005年冬のシーズンの調査から始まったSSの妨害で、調査を打ち切るのは初めて。

 鹿野道彦農林水産相は18日の閣議後会見で、「現在も母船が追跡を受けており、船団の安全を確保することが困難になってきている」と指摘。ただ、来季の南極海調査捕鯨をどうするかに関しては「これから検討することだ」と述べるにとどめた。 
(引用終わり)

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