【22日 ビッグモーター保険金不正請求、損保4社に全件調査の打ち切りを通知 】との表題はマスコミ各紙が一斉に報じています。
BM社は伊藤忠商事などが買収して、新会社「WECARS(ウィーカーズ)」が主要事業を継承。不正の調査や損害賠償などに対応する存続会社「BALM(バーム)」と分割された。
複数の損保関係者によると、BALMは7月中旬、「(修理箇所の)画像などから不正請求と判断するには限界があり、認定が困難だ」などとして調査を打ち切る方針を損保側に伝えた。
だが、不正の事実認定や返金などでBALMと合意し、問題を終結させたのは、このうち2・6%の計約1700件にとどまっている。そのうえ、 BALMは22日の声明で、全件調査を終了することを損保側に通知したことを明らかにし、「裁判所の調停を通じ、保険金の返金範囲や割合などを協議・解決することを提案した」とした。これでは話が尻切れトンボですから「記事を読んだ読者から様々な批判が出ています」。
この話の側面を東洋経済社が解説しています。「BMを受け継いだ伊藤忠グループが後の保険を受けて当然だろうとの高圧的態度は問題」と大手保険会社の役員が話したと補足されいます。
事業基盤を整えるため、店舗の火災保険といった管財保険の手配を進めていた。 自管賠については時期尚早であり論外」 一方で、大手損保各社は管財保険「の引き受けについては慎重な姿勢だった。中でも、「自管賠(自動車管理者賠償責任保険)については、はっきり言って時期尚早であり論外だった」と同役員は話す。
と書かれています。伊藤忠グループによる恫喝まがいの自賠責保険の継続が大手4社で認められれば伊藤忠の筋書き通り、それが大手4社に受け入れられなければ伊藤忠の利益掃き出しと厳しい剣ヶ峰の争うの様です。
写真:看板の撤去作業が行われたウィーカーズ多摩店(19日、東京都多摩市で)© 読売新聞
読売新聞オンライン:
中古車販売大手・旧ビッグモーター(BM)による保険金不正請求問題で、旧BMの存続会社が、大手損害保険4社に対し、不正請求が疑われる案件の全件調査を打ち切ると通知したことがわかった。損保側は現時点で約6万5000件で不正があったとみており、調査が終了すれば全容解明は困難になる。
BMは、伊藤忠商事などが買収して、新会社「WECARS(ウィーカーズ)」が主要事業を継承。不正の調査や損害賠償などに対応する存続会社「BALM(バーム)」と分割された。
複数の損保関係者によると、BALMは7月中旬、「(修理箇所の)画像などから不正請求と判断するには限界があり、認定が困難だ」などとして調査を打ち切る方針を損保側に伝えた。
大手損保4社に対する過去5~8年の請求では、不正の調査対象は、損害保険ジャパンが取り扱った約11万5000件など計約23万6000件に上る。4社はこのうち約8割で調査を終え、計約6万5000件で不正があったと判断した。
だが、不正の事実認定や返金などでBALMと合意し、問題を終結させたのは、このうち2・6%の計約1700件にとどまっている。
BALMは22日の声明で、全件調査を終了することを損保側に通知したことを明らかにし、「裁判所の調停を通じ、保険金の返金範囲や割合などを協議・解決することを提案した」とした。
BMは、2023年7月に不正の実態を明らかにした。その後、経営不振に陥り、伊藤忠が再建支援に乗り出した。
(引用終わり)
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