王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

検査結果偽装に専用プログラム三菱電機、組織的不正か

2021-07-01 09:35:12 | ビジネス
昨日30日家に届いた朝日新聞の朝刊の1面は三菱電機の「検査不正による空調機器の納入」事件でした。
細かい事情は判りませんが、天下の三菱と名が付く大会社で「何をやってるんだか?」という気分は有りました。会社の偉いさんは「検査はしなかったけど製品に問題は無い」てなコメントで開き直っているやにも見えました。
一報では30年にも亘って不正出荷を行ってきた様で、思わず三菱電機をググりました。三菱グループも系列内で序列がある様で、三菱電機も参加する「金曜会」の月1回の定例会で27から29社の社長による懇親会と呼びながら経営方針の徹底が図られているはずなのに「所詮東芝の不祥事は他人事」であり、企業のガバナンス問題も頭にない偉いさんばかりなのでしょうか? 2020年度の通期決算は:売上高 4兆1914億円、営業利益 1914億円、利益率 5.5% で 2021年度のそれは更にこれを上回る目標に成っていますから、金曜会での序列は判りませんが、大変立派なものに感じられます。
さて、そんな会社が今朝に追加情報では「鉄道車両用の空調設備の性能検査で偽装していた問題で、検査が適正と装うために、架空データを自動で作成する”専用プログラム”が使われていた」事が判ったと有ります。ガガーン 😱 
会社ぐるみですよね! 社内告発もなかったのでしょうか? 天下の三菱に就職して「労働組合運動」に身を挺するなんて事は許されない社風でしょうか?
労働組合は有るにしても「俗にいう御用組合」で三菱社員の身分保障のためにしか機能しない組織なのかもしれません。その結果 上は社長から下は新入社員まで「会社の都合が第一」との歪んだ組織になってしまったのでしょうか?
判りません。 だけど天下の東芝が「長年の粉飾決算や米国のWH買収の失敗等」で、外資ファンドの金を当てにしなければやって行けない企業に成ってしまった事を「前車の戒め」にするなら、よほど褌を締め直しして取り組まないと正しいガバナンスの回復は難しそうです。幹部人事の一新をお勧めします。頑張って下さい。
写真:三菱電機のロゴマーク

朝日新聞:
三菱電機が鉄道車両用の空調設備の性能検査で偽装していた問題で、検査が適正と装うために、架空データを自動で作成する「専用プログラム」が使われていたことがわかった。検査結果を記す成績書の記載内容に違和感が出ないよう、自然な数値を導き出すために使われていたとみられる。偽装が組織的に行われていた疑いが強まった。
 検査の偽装があったのは、空調設備を製造する同社の長崎製作所(長崎県時津町)。6月14日に社内で発覚した。冷暖房の性能▽消費電力▽防水▽寸法や耐電圧性能などの検査で、1985年ごろから偽装が続いていた。
 複数の関係者によると、専用プログラムは複数の検査項目で使われていた。必要な検査を適正に行っていないのに、専用プログラムを使って適正に実施したかのような架空データをつくり、成績書に記入していた。適正な検査で実測したかのように見える自然なデータを導き出すための設定だったとみられる。検査そのものを行っていないのに、実施したように装ったケースもあった。
(引用終わり)

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