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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

尖閣ビデオ流出の保安官 停職処分

2010-12-22 08:32:21 | 政治
保安官、停職処分へ 尖閣流出 長官更迭は見送り(産経新聞) - goo ニュース

11月16日「保安官逮捕せず」で幾つかの疑問点を書きましたが、その疑問点に対する答えや国と国民の反応も判って来ました。
上から目線の順でいけば:
尖閣列島が日本の領土だとして(爺も当然そう思います)中国漁船船長を釈放したのはその1:誰の指示か? 今では那覇地検の司法判断でな「国の判断で有った事が判ってしまいました」汗>報道によれば「中国船長釈放の日の早朝、仙石官房長官が東京の中国大使館公使?に当日午後--間違いなく釈放される--旨の電話連絡を入れた」そうです。この間菅首相は後を仙石氏に任せ国連で「菅ドクトリン」だか演説してましたよね。何とも頼りない日本国2トップの言動でした。
その2:流出画像は国家機密なのか? 公表された画像が事件の全て?だとすれば何であれが国家機密なのか判りません? 俺が決めれば機密と言う事と国民の知る権利を比べれば知る権利が重いですよ。別件ですがウキリークスによ米国公電の暴露が世界中を騒がせています。これも賛否両論、議論が白熱しています。
その3:この間「毒ガス処理施設建設」の為石家庄にいた「フジタの社員3名」が中国に拘束されました。この処理についても拙劣でしたが話が広がるのでここでは事実だけ。
その4:国家公務員は「職務上の機密を守らねばならない」とのべき論に対しては、1から3に亘り上に行くほど責任の思い失態をしています。従って先に述べたとおり徳川幕府でいえば「キッと叱り置き」今で言えば「厳重説諭」位が適当だしそうしないと上部の責任問題が起きると予想してましたよ。

さて報道によれば政府は保安官の処分を「停職」と決め発令と同時に「辞表」を受理して依願退職とする。当然ながら海保の長官は更迭無し。そんな事したら馬淵国交相の責任問題まで及び仙石氏と並び参院問責決議可決なのに現職に居座っている問題にまた火が付いてしまいますものね。

実は公務員の「停職」も1日から1年まであるそうで「この保安官は何日の停職」なのか爺は興味があります。
「停職50日程度」で依願退職、この後沈黙を守らせる為、海保の天下り先を斡旋して「飼い殺し状態」にすれば国の勝ち。規定通りの処分で放り出しTV出演やら「保安官の回想録」が出るようなら国の負けです。
さあどこまでやるでしょうか? これで海保の懐の深さが推し量れます。

まあそれにしても今日も尖閣列島付近で勤務されている海上保安官は心許ない事と拝察します。でも頑張ってくださいね。領海侵犯なのか? 違法漁業なのか? はたまた公務執行妨害なのか? 日本の立場を明快にして司司の長に指示をする事が菅首相と首相府スタッフの貫目(責任)だと思います。しっかりやってください。お願いします。

追記:その後の報道で「停職期間」は1年と最長処分でその範疇では重いものでした。
しかし馬淵国交相は給料の自主返納と処分にもならない扱い。当然菅仙石氏はお構いなし。海保の職員が「守秘義務違反」で数十名の処分と下に重い物となりました。

産経新聞:
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、関与を認めた神戸海上保安部の海上保安官(43)について、海上保安庁が週内にも停職の懲戒処分とすることで最終調整していることが21日、関係者への取材で分かった。保安官はすでに辞職届を提出しており、処分とともに受理され依願退職となる見込み。

 一方、組織トップとしての責任問題が浮上していた鈴木久泰長官については、更迭を見送る方針。

 海保関係者などによると、保安官は10月中旬ごろ、巡視艇「うらなみ」の同僚が海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダーから入手した映像を私用のUSBメモリーを使って取り出し、11月4日に神戸市内のインターネットカフェから動画サイト「ユーチューブ」に投稿した。

 保安官の刑事処分をめぐっては、警視庁が近く国家公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検する方針。

 海保は捜査の進展を見ながら保安官の懲戒処分を検討してきたが、4段階ある懲戒のうち最も重い免職とするには、映像の秘密性が薄いと判断したとみられる。

 送検を受けて東京地検が保安官の刑事処分を判断するが、保安官が懲戒処分となり依願退職すれば一定の社会的制裁を受けたことになり、起訴猶予となる公算が大きい。
(引用終り)

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