脱北者家族４人 韓国へ

脱北者家族４人、韓国に向け出国(読売新聞) - goo ニュース

昨日夕刻のTVでは韓国の空港を４人は「帽子を目深に被りマスクをして歩いていた」
無事韓国に着きました
日本人がもっとも苦手とする仕事の一つ：難民の受け入れとその人達の定住
おめでとうなのかどうかは判らないが日本政府は「厄介払い」出来た

脱北家族入国時に釣り人や地元の方が死傷しなかったのは何よりだし、漂着と報道したが小型哨戒艇やヘリの誘導で始まり何かと経費は掛かったであろうが、金で済んだ

６月２２日付けの週刊朝日P１１２に李英和関西大学教授の「脱北者先制攻撃論」をたまたま２日ほど前読んだ
李教授は軍事アナリストの小川和久氏が「諸君７月号」での書いた記事を捉え、批判する。　爺は小川氏になんの義理も無いが「たぶん発言の一部を切り取り、自分の主張にあわせ小川氏を非難しているのであろう」と検討をつけた

念のため本屋で小川氏の記事を立ち読み。小川氏は「日本版NSC（国家安全保障会議？）半島有事にどこまで対応できるか？」という章を全体の主張の中の一つの話として書いている。大筋は各省庁が省益を超えて日本の利益を考えよとの一環であろう　小川氏は難民は国外に出さず、国内で食えるよう周辺諸国が援助を与える事が安全保障と考えている様だ
その文脈の中で５０万人とも１００万人とも言われる難民が北から逃げ出したら受け入れられるものではない。　有事の際は、港湾と船舶を事前に破壊（誰がやるのか？と爺は思うが）、過剰封鎖と臨検、警告無視の船舶の撃沈---との主張をとらえ非人道的と李氏は非難する

なぜなら今は半島の有事は遠のき、有事であっても１０万人規模の脱北者が出る可能性はない（と断じる。根拠は何も無い）

難民船には老人、子供、妊婦がのる。その上に弾丸の雨を降らせればーーーー
という趣旨である
♪そうだったら良いのにな！そうだったら良いのにな！♪　子供の幼稚園の歌にあった。　脱北者の皆さん　アンニョンハセヨ！　来日ウエルカム　ハッピーハッピーというわけにも行くまい

爺が中学生の頃？　米国映画で「トコリの橋？」というB級戦争映画があった
朝鮮戦争に主題を求め「北の南進に米韓軍の防衛が間に合わず、トコリ？という地区の川にかかる橋を工兵が爆破せざるを得なくなる」
北の難民の中には武装ゲリラが混じっていて難民を装い軍事上の要衝を押さえようとする　老人を脅し「乳母車に機関銃を抱えて隠れていたり」してトコリに雪崩れ込む。　最後は停止しても止まらない難民の群れを橋の上に残したまま「橋を爆破したと思う」

小川氏の話は有事の際、李氏の話は根拠無しの楽観論　両者の真ん中辺りに真実はあるのであろう　難民は何も北に限って出るものではない　南からの方が容易であるし多いであろう。　在日韓国人の扱いは？　在日朝鮮人はどうするのか？
今回を契機に政府要人の頭の体操は済んだのであろうか？
戦争に負けても３００万人からの日本人が海外から列島に帰国した日本人の感覚はアジア周辺の一般感覚で無いかもしれない

読売新聞：
政府は１６日午前、青森県深浦町で今月２日に保護された北朝鮮からの脱北者家族４人を成田空港から韓国に向け出国させた。政府は人道的見地から、韓国行きを希望した４人の意思を尊重し、韓国側も受け入れた。

　茨城県牛久市内にある法務省入国管理局の関連施設で保護されていた４人は、１６日未明に同施設から成田空港に移動。午前９時４５分ごろ大韓航空機で韓国に向かった。

　４人は今月２日早朝、深浦港沖合を木造船で航行中に発見された。

　政府は、北朝鮮人権法が脱北者の保護や支援に努めるよう定めていることや、安倍政権が日本人拉致問題など北朝鮮の人権問題を強く批判してきた経緯も考慮し、４人を強制送還せずに、警察や入管関連施設で保護を続けていた。（引用終わり）